常念岳〜燕岳縦走 −3
平成15年8月25日(月)天候:晴れ
燕岳(2,763m)
3日目:燕岳から中房温泉 所要時間:5時間10分
【コースタイム】
6:30 6:50/7:00 7:25/7:45 8:30/9:00 9:25/9:30 10:00/10:10
燕山荘 → 燕岳 → 燕山荘 → 合戦小屋 → 富士見ベンチ → 第三ベンチ →
10:30/10:35 11:00/11:15 11:40/12:50
第二ベンチ → 第一ベンチ → 中房温泉
@ 燕山荘〜燕岳 歩行時間:45分
4時30分に起床。日の出が5時の予定なので御来光を見に外に出た。あいにく雲が東の空にあり少し遅れて雲の切れ間から太陽が昇ってきた。少し肌寒いが清々しい空気に包まれ気持ちが良い。5時30分から朝食を済ませ出発の準備をする。外のベンチでお湯を沸かしコーヒーを飲む。今日はまず燕岳にザックを置き空身で登る。花崗岩の岩肌と、白い砂が美しい光景だ。ガレ場にコマクサが遅ればせながらひっそりと咲いていた。燕岳の山頂は狭く岩場に石に刻んだ標識があるだけだ。花崗岩と白砂がハイマツの緑とのコントラストが美しい魅力的な山。登山道の途中にメガネ岩がある。自然は不思議な造形美を作り出すものだ。この山の美しさに魅せられて何度も登る人がいるというが、登って初めてうなずける山だった。早々に山荘に戻り下山の準備をする。
A 燕山荘〜合戦小屋 歩行時間:45分
燕山荘のテント場脇から下る。テント泊した登山者が槍ケ岳を目指し出発していく。ザックの重量はどの位有るのですかと聞くと40kg位だよと言っていたのには感心してしまう。山荘下の斜面には花畑が広がっていてこの時期トリカブトの花が一面に咲いていた。合戦沢ノ頭まで下り一休みした。ここからは燕岳から大天井岳、横通岳への稜線と燕岳が見える。よく歩いたなと思いながら、ここで山並みを眺められるのも見納めだ。ここからわずかで合戦小屋に到着した。先客が合戦小屋の名物となっているスイカを美味しそうに食べていたので、まずはスイカを食べて一休み。登山者が続々と登って来る。このコース一般的には登りのコースなのだが、我々はラクチン登山を計画したので下りで助かる。
B 合戦小屋〜中房温泉
歩行時間:2時間05分
ここからは日本三大急登で有名な合戦尾根を下る。階段状の登山道や岩の露出した急坂を慎重に歩く。良く整備された道だ。たしかに登りはきつそうで喘ぎながら登ってくる。富士見ベンチ、第三ベンチ、第二ベンチと休憩しながら下る。第一ベンチに水場があり美味い水を補給し喉を潤し終点の中房温泉を目指す。沢の音が聞こえてくると、急坂も終わり沢沿いの平坦な登山道となり登山口に出た。まずはタクシーを手配して、中房温泉に入り3日間の疲れをとる。あ〜良く歩いたな!が実感だ。風呂から出るとまもなくタクシーが来たので車をデポした一ノ沢登山口に向かい車を回収して穂高駅前のソバ屋で腹ごしらえをしながら山談義。東京から来たSさんと別れ帰路に着いた。
今回は最初中房温泉から登り常念岳から一ノ沢に下るコースで計画したが、下山後中房温泉に入りたいとの事で逆コースで歩いた。我々の体力を考えると、とにかく全員が歩けた事が良かった。槍ケ岳を見飽きるほど見られ、想像した通りの稜線歩きが満喫でき大満足の山行だった。今度は槍ケ岳に挑戦かな?
美しい姿を見せる燕岳
静寂の朝雲の切れ間から日が昇る
燕山荘 直下のお花畑
合戦小屋
中房温泉登山口
燕岳の由来は松本から見たときに燕が羽を広げたように見えるからという。北アルプスの眺望が素晴らしいアルペンムードに溢れる山だ。
燕岳への登山道で出合ったライチョウが人なつこくポーズをとってくれました