深田久弥の日本百名山の中で「山には、登る山と遊ぶ山とがある。前者は息を切らし汗を流し、ようやくその頂上に辿り着いて快哉を叫ぶという風であり。後者は歌でもうたいながら気ままに歩く。気持ちの良い場所があれば寝ころんで雲を眺め、わざと道に迷ったりもする。(中略)霧ケ峰はその代表的なものの一つである。」と書いています。好きな山を逍遥する楽しさが味わえる山である。霧ケ峰高原は起伏の緩やかな草原の道で展望の変化を楽しめるハイキングコースが縦横に走り6月から8月にかけて高山植物の花々が咲き誇る。特に7月中旬から下旬にかけて草原はニッコウキスゲの黄色い花で埋め尽くされる。ビーナスラインが走りドライブや観光客が手軽に山岳風景を楽しめる山で、南アルプスの甲斐駒ケ岳、仙丈岳、鳳凰三山、北岳や蓼科山から編笠山までの八ケ岳連峰、中央アルプス、北アルプス、浅間山など360°の大展望が待っている。今回はクラブ恒例の伊勢崎市民ハイキングとして参加、芽吹きが始まったばかりで花はまだ少なくショウジョウバカマが咲いていた程度だったが、天候に恵まれ南アルプス、八ケ岳連峰、浅間連峰や遠く霞んだ富士山など見ながら吹き抜ける風も爽やかな高原を参加者とノンビリ散策してきた。 |
1.山行日:平成16年5月29日(土) 天候 晴れ
2.参加者:一般参加 38名 クラブ世話役 13名 計51名
3.歩行時間:1時間30分
4.コース : 車山肩(駐車場)→ 車山 → 車山乗越 → 車山湿原 → 車山肩
【写真】
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車山肩登山口 登山者に人気のコロボックヒュッテの脇に湿原の案内板があり 右手の緩やかな登山道から登る |
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わずか登ると南アルプスが現れた。残雪の甲斐駒ケ岳と右に 仙丈ケ岳が見える。 |
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車山山頂からは蓼科山から縞枯山、天狗岳への北八ケ岳と南に 赤岳を中心に聳える南八ケ岳連峰が一望出来た。 |
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広々とした車山山頂 |
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車山から車山乗越への登山道を下る。 |
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巻き道から車山を望む。 リフトで山頂まで登れる観光地化した山だ。 山腹にレンゲツツジの木々が散在している。 |
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ショウジョウバカマが オレンジやピンク色で咲いていた。 |