山行日 : 2002年9月20日・21日
天 候 :晴れ
【コースタイム】
阿弥陀岳(2,805m) 赤岳 (2,899.2m) 横岳 (2,820m) 硫黄岳 (2,760m)
所要時間 1日目 6時間10分 2日目 6時間40分
同行者 : 単独
1日目 標高差 1,420m
8:20 10:20/10:30 11:25 11:55/12:10
美濃戸口 → 南沢コース → 行者小屋 → 中岳のコル → 阿弥陀岳 →
12:30 12:40/13:20 13:40 14:15/14:30
中岳のコル → 中岳 → 文三郎道分岐 → 赤岳山頂
赤岳展望
@ 美濃戸口〜行者小屋 8:20〜10:20 2時間
美濃戸山荘まで車で入り、やまびこ村の駐車場に駐車し出発(ここは赤岳山頂小屋に泊まると500円の返金がある)。美濃戸山荘は一番奥にあり登山口には南沢と北沢コースの分岐の標識がある。 まず南沢コースから行者小屋を目指す。沢を2度ほど渡り樹林帯の急坂を登る。八ヶ岳特有のシラビソと苔の鬱蒼とした樹林帯を抜け明るい河原に出ると正面に横岳が現われ、赤岳が見えるようになると,まもなく行者小屋に到着。
行者小屋には5〜6名ほどの登山者が休憩していた。赤岳、阿弥陀岳、横岳の大同心、小同心の岩峰が圧倒的迫力で見渡せる。これから登る山々に思いをはせながら水を補給し休憩した。行者小屋
A 行者小屋〜中岳のコル 10:30〜12:25 55分
登山道から赤岳を望む
阿弥陀岳
B 中岳のコル〜阿弥陀岳〜中岳 1時間05分
11:25〜12:30 休憩 阿弥陀岳 15分 中岳 40分(昼食)
阿弥陀岳へはザックを置いて登る人が多いいが訓練を兼ねてザックを背負い登る。クサリもありかなり急な岩場を慎重に登る。阿弥陀岳の山頂は広く360°の大展望が待っていた。赤岳への登山道が良く見えそして横岳、硫黄岳とその先に天狗岳、蓼科山また南には甲斐駒ヶ岳、仙丈岳、北岳など南アルプスの山々と、乗鞍岳、御嶽山、木曾駒ヶ岳や穂高、槍ヶ岳まで見渡せた。行者小屋でテント泊をして赤岳を登ってきたという単独行氏としばし山座同定しながら山談義に話がはずんだ。天気が良いのでもう一泊する予定だとのこと。自由でいいなあ〜!山頂での写真を撮り早々に下山した。
次々と登ってくる登山者と挨拶を交しながら下る。コルから中岳へはゆるやかな登りで10分ほどで山頂に到着した。眼下に行者小屋が樹林の中に見える、また赤岳への登山道が山頂直下まで見渡せ数名の登山者が登っている。行者小屋からの文三郎道が赤岳の中腹に登り詰めている。これから登る赤岳を望みながら昼食をとりコーヒーを飲みながら休む。そそり立つ岩峰の赤岳はさすが八ヶ岳の盟主、迫力のある山です。
阿弥陀岳にて
C 中岳〜分三郎道分岐〜赤岳 13:20〜14:15 55分
中岳から一旦鞍部まで下り、いよいよ赤岳への登りとなる。7月頃にはコマクサが咲く場所である。ジグザグに登るザレ場の道、結構きつく、息が切れ休み々登る。振り返れば阿弥陀岳が美しい。ジグザグが終わると文三郎道との分岐点の標識のある場所に出た。南沢の途中で追い越した二人連れが休んでいた。
ここからが赤岳への最後の登りとなる。右の尾根沿いに廻り込むと岩峰が迫ってくる。クサリがあるがさほど危険な登りではない。慎重に足場を確認しながら登り詰め左に廻り込むと念願の赤岳山頂に到着した。
山頂には立派な祠がある、山頂からの展望も360°の大パノラマだ。赤岳からの真教寺尾根、昨年の冬に登った大天狗のある県界尾根の稜線とその先にある美しの森スキー場や清里の町、雲の上には富士山が見えた。また権現岳から編笠山への山並み、東には金峰山と9月に登った瑞牆山も見え大満足だ。山頂での写真を撮り14時30分に山頂直下の頂上小屋に無事到着した。
宿泊の手続きをし寝場所を確保。今日の宿泊者は20名ほどとのこと、夕食は5:30からで時間もあるので小屋前の展望台で休憩した。酒が飲めれば到着祝いにビールで乾杯とするところだが、写真を撮りながらコーヒ−タイムとする。まだまだ登山者が登ってくる。長野市から来たという女性二人連れと山梨から県界尾根を登って来たという単独行氏(年配者)と山の話で盛り上がった。いつも山に登る時は天気予報を見ながら天候の良い日を選んで登っているから失敗は少ないとの事。雨やガスった天候ではがっかりする。山は天候次第ですねと意気投合し、お互いの山談義に話がはずんだ。
夕食をすませ外に出ると満点の星空で、防寒着がないと寒い。7時には就寝、疲れていたのかすぐに寝付いてしまった。
赤岳山頂
赤岳直下の岩場
赤岳への登山道
文三郎道分岐