2日目  所要時間 6時間40分

 山の朝は早い。4時30分に起床、御来光を期待し外に出ると今日も快晴だ。思ったより寒くはないが身をが引き締まる。多くの登山者が小屋も周りや赤岳の山頂で日の出を待っている。あいにく太陽が昇ってくる位置に雲があり、少し遅れて雲の切れ間から太陽が昇って来たのには期待はずれだった。

【コースタイム】
 6:30          6:55      7:00     7:45     8:00     8:25/8:40
赤岳頂上小屋 → 赤岳展望荘 → 地蔵仏 → 三又峰 → 大権現 → 横岳奥の院 →

9:05/9:30    9:50/10:00  10:15/10:30     11:15/12:05    12:40        13:10
硫黄岳山荘  →  硫黄岳  →  赤岩の頭   →  赤岳鉱泉  →  堰提広場  →  美濃戸山荘
D 赤岳〜横岳奥の院
  
   6:30〜8:25  1時間55分

  朝食は5時30分から、食事を済ませ水を分けてもらい(雨水500cc)出発の準備をする。朝の空気が気持ち良い。今日の登山ルートの横岳〜硫黄岳への稜線に朝日が当り美しい光景だ。まずは赤岳から直下の展望荘を目指す。いっきに急降下となる、展望荘に泊まった登山者か次々に登ってくる”おはようございます”と挨拶を交しながら下る。「登りはきつそうだ」25分で展望荘に到着した。ここは横岳への稜線上にあり赤岳が目の前に迫って見える。

  展望荘を後にいよいよ横岳への登りとなる。5分ほどで地蔵仏に出た。ここは行者小屋からの
地蔵尾根コースへの分岐となっている。地蔵尾根は行者小屋から展望荘まで1時間30分ほどで登れる人気のコースだが結構きつそうだ。

  地蔵仏から2.5mの尖った岩峰の二十三夜峰を過ぎるとクサリ場の連続となる。ペンキの案内に従い慎重に登る。石尊峰を過ぎると杣添(そまぞえ)尾根への分岐となる三叉峰にでた。
富士山が美しい姿を見せる。

  三叉峰を過ぎ見晴らしの良い場所でコーヒータイムにした。眼下に行者小屋、赤岳鉱泉が見え昨日歩いた阿弥陀岳、赤岳が美しい姿だ。名古屋から来たという女性2人連れと山の話ではずんだ。名古屋は山へのアクセスが便利で良く長野の山に登りに来ていると言っていた。

  ここからは広い稜線になりわずかな登りで横岳最高点の大権現に到着した。山頂は銃走路になっていて一休みするのに丁度良い場所だ。横岳の主峰の奥の院へは25分で到着。ここからは硫黄岳へのなだらかな稜線が目の前に広がる。今までと山容がガラリと変わって見える。

赤岳山頂から横岳展望

三叉峰 (2,825m)

横岳への稜線

南八ヶ岳縦走

E 横岳奥の院〜硫黄岳
   9:40〜9:50   1時間10分


  奥の院直下のクサリ場を下り、カニの横ばいを渡り終えると台座の頭(2,795m)の砂礫の斜面となり硫黄岳山荘に着いた。ここには駒草神社があり高山植物の保護地になっている。7月頃にはコマクサやキバナシャクナゲなどの花が咲く場所だ。冷たい風が吹き抜け肌寒くなる、暖かいコーヒーを飲み一休み、雲が多くなってきた。

  ここからは硫黄岳への緩やかな登りとなる。ガスった時の目印となるケルンに導かれ岩でゴロゴロとした登山道を登り切ると平坦で広々とした山頂に出る。北側は爆裂火口壁で切れ落ちている、眼下には今年正月に雪道を歩いた本沢温泉が見える。山頂にはケルンに大きな案内板がありガスった時などこれらのケルンをたよりに歩けば広い山頂で道に迷わないだろう。山頂からの赤岳への展望は素晴らしい。

硫黄岳と硫黄岳山荘

硫黄岳のケルン

F 硫黄岳〜赤岳鉱泉
   10:00〜11:15  1時間15分


  硫黄岳を後に白砂を敷き詰めたような赤岩の頭に15分で下山した。オーレン小屋から登って来たという夫婦連れに出会い、これから硫黄岳に登る言って、硫黄岳なら簡単に登れるから良く登りに来ると話してくれた。硫黄岳から台座の頭への稜線が美しく、稜線上を歩く登山者が見える山岳風景に感動する。また東・西の天狗岳が双耳峰のように見え、7月に天狗岳から見た南八ヶ岳を思い出した。赤岩の頭からは樹林帯の登山道となり八ヶ岳の山並みと分かれ一路赤岳鉱泉に下る。

 時間が早いので次から次と登山者が登ってくる、シラビソの林をジグザグに下る。ジョーゴ沢を渡ると山小屋が見えてきて赤岳鉱泉に到着した。赤岳鉱泉は温泉のある山小屋で南八ヶ岳登山の拠点として多くの登山者で賑わっていた。ここで昼食とし、残ったカップラーメンを食べる。この小屋ではラーメンなど色々なメニューがある。登山者が次々と硫黄岳や行者小屋を目指し登っていく。

硫黄岳と稜線

赤岩の頭にて

赤岳鉱泉

G 赤岳鉱泉〜美濃戸山荘
   
12:05〜13:10   1時間5分


  今回の山行最後のコースは赤岳鉱泉裏手から北沢コースを下る。北沢を橋で何回も渡り返す、振り返れば横岳の岩峰が見える。今日あの稜線を歩いてきたのかと思うと感無量だ。最後の沢を渡ると堰提広場となり4〜5台の車が駐車していた。ここからは広い林道歩きとなりまもなく美濃戸に到着した。駐車場の「やまのこ村」でカキ氷を食べ一息いれ帰路に着いた。

2002年9月21日(土) 晴れ

白樺湖

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