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NO23

山行記録


谷川連峰        大源太山   (1,598m)

渡渉点

1598m

谷川連峰の湯沢大源太山は1600mに満たない山だが急峻な頂を持ち谷川連峰の展望の山として人気がある。

1.山 行 日  :  2011年10月8日(土)  天候:晴                      
2.山    域  :  谷川連峰 
3.歩行 時間  :  6時間35分   所要時間 : 7時間45分                 
4.歩行距離   :  14.5km
5.同 行 者  :  5名

旭原登山口


【登山ルート】

【コースタイム】

旭原登山口(5:45)  →  (6:00)謙信ゆかりの道分岐  →  (7:45)シシゴヤの頭(7:50)  →
(8:35)蓬峠分岐(8:40)  →  (9:20)七ッ小屋山(9:25)  →  (10:30)大源太山(11:25) →
(13:03)渡渉点 →  (13:15)謙信ゆかりの道分岐  →  (13:30)登山口                   


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【山行記録】

 湯沢の大源太山は山登りを始めて3年目の平成13年9月に当時の地図にないシシゴヤノ頭からの周回コースを登って以来10年振りに前回と同じコースを歩いてきた。現在は多くの登山者がこのコースを歩くようで地図にも記載されている。9月18日に尾瀬に登って以来持病の腰痛が家庭菜園で再発し心配しながらの登山となった。

 関越道湯沢ICから土樽方面に進み上越線の高架をくぐりすぐ左折し大源太キャ二オン方面に進むと旭原登山口への標識があり直進し林道をしばらく走ると林道終点に10台程度駐車できる大源太山登山口に伊勢崎から50分程で着いた。

大源太山登山口

  登山口を5:45分に出発し10分ほどで沢を渡ると[謙信ゆかりの道]の道標がある。大源太山へはここを直進するが、シシゴヤノ頭へはここを右折する。謙信がこの道から蓬峠をへて上州に向かったのかと歴史を感じさせる登山道だ。地図上のコースタイムは2:50分だ。涸れ沢を渡りジグザグに登る、水場を過ぎ低木の樹林帯になると間もなくいっきに展望が開けるシシゴヤノ頭に飛び出した。

7:45   シシゴヤノ頭にて

シシゴヤの頭から見る大源太山

 登り始めて2時間で到着、ここまでは順調に登れた。ここからは東に大源太山、南に武能岳と奥に一ノ倉岳から茂倉岳への稜線や万太郎山などが見渡せる。ここから蓬峠の分岐まではアップダウンの少ない快適な稜線歩きとなる。登山口では紅葉はまだ早いようだったが稜線に出るとナナカマドの赤い実が付き紅葉が始まっていた。

6:00    謙信ゆかりの道  道標

8:35   蓬峠への分岐

七ッ小屋山を望む

 蓬峠への分岐からは縦走路を七ッ小屋山を目指す。このルートは谷川岳馬蹄形縦走で歩くコースで七ッ小屋山から清水峠・朝日岳へと続く良く整備された登山道だ。クマザサの稜線上を歩くのは気持ちが良い。これから登る七ッ小屋山が正面に見えてきた。

9::20   七ッ小屋山   

七ッ小屋山から見る大源太山

 木道のある平坦な場所には地塘があり草紅葉が始まっていた。分岐から40分で七ッ小屋山に着いた。この山頂は縦走路上にあり谷川岳の岩峰が見え、清水峠から朝日岳や笠ケ岳も展望出来た。ここから見る大源太山は急峻な頂きを見せ上越のマッターホルンと言われるのが良く分かる美しい山容を見せる。大源太山に直接登るだけならこの山容を見ることは出来ない。

 七ッ小屋山から大源太山へは約1時間のコースタイムで一旦鞍部まで急降下で下る。この辺りはナナカマドの赤や黄色に色付いた紅葉がクマザサの緑と対照的に輝いて見えた。鞍部まで下り最後の登りとなるが急峻な山肌と圧倒される美しさに登行意欲が湧いてくる山だ。大源太山頂から下山してくる登山が多くなってきたが登るならこちらから登った方が大源太山の魅力が堪能できるのではないだろうかと思ってしまう。

 山頂直下まで来ると岩場が見えてくる。前回登った時には最初の岩場にクサリがなく下るのより登る方が安全だと思いこのルートで右側をよじ登ったが、今では立派なクサリが取り付けられていた。2番目のクサリ場を慎重に登ると両側が切れ落ちたヤセ尾根になる。

左の頂きが大源太山、山頂直下の岩場を望む

登ってきた登山道

紅葉に色付く山頂直下のヤセ尾根

 振り返れば尾根上の登山道が見渡せヤセ尾根の紅葉が美しい。良く登ってきたものだと感心する。ほとんどの登山者は我々と逆のコースを歩くのか次々と下山してきた。

10:30  大源太山山頂にて

なだらかな山容の巻機山を望む

 大源太山は広くなく細長い山頂だ。山頂からは360°の展望で谷川連峰の山々が一望でき素晴らしい山だ。ここで展望を楽しみながら昼食にした。

登って来た七ッ小屋山と奥に武能岳を望む

左から谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳右手前が武能岳

下山コースの尾根を望む

 山頂で展望を楽しんでいたら多摩から来たという夫婦が登ってきて途中の渡渉点でストックを落としてしまって水の中に沈んで出てこなく取れなかったと話していた。山頂から見える山の名前を教えてやると喜んでいた。聞けば高尾山の近くだと言う最近は人気が出て多くの登山者が登っているとの事、それにしても遠くから来て登る大源太山も人気が出てきたのだろうか。

これから登る登山者達

水量の多い渡渉点の沢

 山頂で55分ほど休み11:25分に下山開始した。山頂からは岩場やクサリ場もあり変化に富んだ山で、この時間でも次々と登ってくる。こちらから見る大源太山は登る時に見た急峻な頂きを持つ山には見えない。眼下には湯沢の町並みが良く見える。シシゴヤの頭から今日歩いた周回の縦走コースが見え良く歩いたものだと感心する。ピストンでは味わえない山の楽しさが十分味わえるコースで10年前と同じ時間で歩くことができ満足の1日だった。

1674.7m

蓬峠分岐
1544m

シシゴヤノ頭
(1472.6m)

山頂直下に2ケ所クサリ場がある

「謙信ゆかりの道」 道標