槍ヶ岳 (3,180m)
【2日目 コースタイム】 歩行時間 : 7時間20分 所要時間 : 8時間45分
5:30 6:00/6:05 7:35/7:45 8:05/8:15 9:20
11:35/11:45
大天井フュッテ → ビックリ平 → 赤岩岳 → フュッテ西岳 → 水俣乗越 → フュッテ大槍 →
12:00/12:20 13:00/13:10 13:35/13:50 14:15
殺生フュッテ分岐 → 槍ヶ岳山荘 → 槍ヶ岳山頂 → 槍ヶ岳山荘
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@ 大天井フュッテ 5:30 朝4時に起床し外に出ると快晴の夜明けでした。4時30分から朝食を摂り出発の準備をする。この小屋は鞍部にあり日が当たらないため寒い。 |
夜明けの大天井岳 | |
大天井フュッテの正面から展望台(2766m)へ登る登山者がいるが我々は先を急ぎ小屋前から左に一旦下り喜作新道を進む。最初のピークを巻くように進む。振り返れば大天井岳が望め2003年に歩いた常念岳への縦走路を目の前に見てその時歩きながら槍ヶ岳への縦走路を歩こうと眺めた感動を思い出した。 | ![]() |
大天井岳 | |
A ビックリ平 6:00 歩き始めて30分で開けた稜線に出た。名前がビックリ平とは?裏銀座縦走コースや常念岳への縦走路、槍ヶ岳と展望が素晴しい場所だ。 |
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ビックリ平 | |
ビックリ平からは稜線を右に巻き槍ヶ岳が正面に見えてくる。ここからみる槍ヶ岳は朝日を受け美しい姿を見せていた。 | |
喜作新道から見る槍ヶ岳 | |
赤岩岳への登山道は紅葉が最盛期で美しい。正面に見える三角錐のピークは登らず右に巻きながら進む。登山道は平坦で僅かなアップダウンを繰り返しながら進む。 | |
紅葉の登山道を歩く | |
B 赤岩岳(2,769m) 7:35/7:45 三角錐のピークを過ぎると平坦な山頂の赤岩岳に着いた。4名の登山者が休んでいた。ここも展望が素晴しく北穂高岳から前穂高岳が真近に見える。 |
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左の赤岩岳と奥に見える穂高連峰 | |
C フュッテ西岳 8:05/8:15 赤岩岳の山頂からは緩やかな下りで西岳の山頂を左に巻きながら20分ほど進むとフュッテ西岳の前に着いた。休憩に丁度良い場所で槍ヶ岳の展望が素晴しい。ここから始まる東鎌尾根の先に岩稜の槍ヶ岳が聳えている。岩だらけの山肌は他の山とは光景が一変する山容だ。フュッテ西岳で記念のバッチを購入し出発する。 |
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フュッテ西岳 | |
D 水俣乗越 9:20 フュッテ西岳からは水俣乗越まで急な下りとなる。ハシゴやクサリ場を慎重に通過しながら高度を下げる。 コルまで下り少し上り返すと水俣乗越となる。左に槍沢への分岐がある。このヤセ尾根は分水嶺になっていて右に天上沢から高瀬川へ、左は槍沢から梓川へと分水しているのが良く分かる。 |
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水俣乗越 | |
水俣乗越から槍ヶ岳へは登りが続く。ヤセ尾根で登山道の両側が切れ落ちている所があり足元に注意しながら進む。左下の槍沢を登って来る登山者がアリの行列のように見える。小ピークから15mほどの垂直に架けられた鉄ハシゴを下り5mほどの2段のハシゴを登り返しハイマツ帯の岩場を抜けるとフュッテ大槍まで10分の案内板があり尾根の左側に回りこむとまもなく到着した。 | |
西岳から見る東鎌尾根と槍ヶ岳 | |
E フュッテ大槍 11:35/11:45 夏のシーズンは多くの登山者が訪れる槍ヶ岳の山小屋は混雑するがここは穴場的な山小屋だと言う。ここから槍ヶ岳山荘まで50分ほどだ。ここでも記念のバッチを購入し最後の登りに臨む。 |
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フュッテ大槍にて | |
F 殺生フュッテ分岐 12:00 フュッテ大槍を後にすると15分ほどで殺生フュッテが眼下に見える分岐となる。この先は槍ヶ岳の直下を登る。最後のハシゴを登ると槍ヶ岳山荘は目の前だ、ここで軽く昼食にした。眼下に槍沢から次々と登って来る登山者が見える。この先の槍沢分岐を過ぎると槍ヶ岳山荘に着いた。 |
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殺生フュッテ分岐 | |
G 槍ヶ岳山荘 13:00/13:15 大天井フュッテを5時30分に出発し喜作新道の紅葉に色づく稜線を槍ヶ岳を見ながら歩きフュッテ西岳からは念願の東鎌尾根を登り7時間30分でようやく山荘に到着した。山荘前は多くの登山者がテラスで休憩していた。宿泊の手続きをしてから槍ヶ岳の山頂を目指す。 |
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槍ヶ岳山荘から見る槍ヶ岳 | |
H 槍ヶ岳山頂 13:35/13:50 登りは待つことなく登れ山頂直下の垂直に取り付けられたハシゴを登ると槍ヶ岳の山頂だ。眼下に槍ヶ岳山荘が見える。 |
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槍ヶ岳山頂から見る槍ヶ岳山荘 | |
山頂は登山者で一杯で記念写真を撮るのも順番待ちだった。山頂はL字型で想像した以上に狭かった。するとザイルを下げヘルメットをかぶり北鎌尾根から登ってきたと言う登山者が祠の裏から姿を現した。すごい人がいるものだと感心した。 | |
槍ヶ岳山頂にて | |
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快晴の山頂からは360°の大展望だ。南には北穂高岳から奥穂高岳の山々が望め、さらに乗鞍岳、木曽御嶽山が見渡せた。 |
穂高連峰 | |
東を見れば常念岳から横通岳、大天井岳、東鎌尾根と今日歩いてきた稜線が一望できる。さらに針ノ木岳から鹿島槍ヶ岳、立山、剱岳や裏銀座縦走路の山々が見渡せ今まで登った山々の山座同定を楽しむ感動の連続でした。まだまだ登りたい山々を望みながら下山した。 | ![]() |
右奥が常念岳 |
下山は初心者らしき登山者が先にいて怖そうに降りていて時間がかかったが無事下山。談話室で槍ヶ岳の山頂に立てたことを記念してビールで乾杯し山談義で盛りあがり一時を過ごした。夕食前に外に出ると槍ヶ岳の右に笠雲が現れ明日は天気が悪くなりそうだ。明日の天気予報では雨であるが上高地まで下るだけ特に危険な所はない。5時から夕食をとり6時には眠りについた。夜中に起きると雨が降っていた。
2日目
NO2