■ トップページ

2015-.24 B


この尾根ピークからは激下りが始まります。少し下ると鉄のハシゴが設置してあります。さらに木の階段がありさらに続く。5〜6mほどの長いハシゴがある。一気に下るので高度を下げていきますがこの地形を見ればここに登山道を付けるのは不可能なことがわかります。あまりに急過ぎます。仕方無くハシゴを付けてルートを確保する。そんな地形がこのルートには何カ所もあります。以前は仙人温泉へは仙人谷コースだったが雪渓の具合でルート取りが難しいことや崩落で遭難事故が絶えなかったので阿曽原温泉小屋の佐々木さん達が中心になり仙人谷と雲切谷の真ん中に立ちあがった尾根の上部に新たにヤブを切り開いて登山道を作ったとのこと。余りにも急な尾根なのでハシゴや階段を取付登山者が安心して通過できるようになったとのこと。安心して通過出来るのも登山道を整備された皆さんのご苦労に感謝し歩かせていただきました。

仙人温泉小屋      9:15

裏剱と仙人池から黒部峡谷・水平道

仙人フュッテ(7:05) → (9:15)仙人温泉小屋(9:20) → (10:05)仙人湯(10:20) → 雲切新道 →

(10:35)尾根頂上(1629m)(10:55) → (13:40)仙人ダム(14:00) → (15:15)阿曽原温泉小屋

仙人湯から左が切れ落ちた急な登山道を登ると「小屋のぞき」と書かれた場所があり、なるほど先ほどの仙人温泉小屋が一望できた。さらに急登を進むと間もなくき2500/1の地図でも良く分かる1629mと書かれた平坦地がある。雲切新道で唯一の場所でした。ここで軽く昼食にしました。ここで雲切新道の1/3ほど歩いたようです。

1629mのピーク    10:55

この辺りの山も紅葉がすばらしい

雪渓のスノーブリッジ

登山道から見る源泉

仙人フュッテの裏から木の階段を下ります。途中から岩がゴロゴロとした仙人谷の最深部だろうか浮き石に注意しながら下りました。幾つもの沢を渡っていきますがそのほとんどは枯れ沢。大雨の時はここが水の通り道になり通過出来なくなるようです。リーダーが心配した場所なのです。

温泉小屋から進とまもなく河原に出る。雪渓のスノーブリッジを避けテープを頼りに雪渓の先端から対岸に渡り岩がゴロゴロした枯れ沢を登ると仙人湯の源泉に出た。ここで小休止して先に進む

【3日目山行記録】

【登山地図】   仙人フュッテ〜阿曽原温泉小屋


4日目へ


仙人ダムで20分ほど休憩し阿曽原温泉小屋に向け出発しました。仙人ダムの施設内を通過し関西電力の作業員宿舎があり建物を回り込んでいくと登山路がありました。想像外でした。この登りがキツイのです。激下りを終えて後は楽勝と考えていたのが意外ときつい登りが待っていました。途中から雨が降ってダムから1時間15分ほどで宿泊地の阿曽原温泉小屋に着いた。もう来ることが無いと思い小屋から10分ほど下った場所にある風呂に雨の中入りに行きました。夕食後に佐々木さんから「山に生きる」のビデオ見ますので食堂に集まって下さいと呼びかけたので皆さんとビデオを見ました。以前見たビデオで登山道を整備する様子や雲切新道を開拓や下の廊下の登山道整備の状況など黒部を愛する事が良く分かるビデオです。私もこのビデオを見て今回のツアーに参加したので感無量でした。4日目の明日は黒部峡谷の水平道を歩き欅平に下ります。(仙人ダムから阿曽原温泉小屋までは雨で写真を撮ることを忘れてしまい残念でした)

こんな場所も通ります

ダムの中を通る入口のドアー

雲切新道を作るに際し、関西電力が仙人ダムの上を通してくれたおかげで開通出来たとのこと。ダムの下流で左の沢から流れ込む水が物凄い。その勢いと音が物凄い。水の圧力で水面が見えませんからどれほどの勢いがあるか想像が出来ません。

鹿島槍ヶ岳

五竜岳

3日目は仙人フュッテ〜仙人温泉小屋〜雲切新道〜阿曽原温泉小屋に下りました。天気予報通り昨晩から雨が屋根を打つ土砂降りなった。今日のコースで仙人谷を越えるため増水時はここで1日停滞する事になるとリーダーが話し、天気予報で確認していた。結局雨の降り方を見ながら小やみになったので7:05分に雨具を着て下山を開始した。

【3日目 コースタイム】

仙人ダム

仙人ダムの放水路

眼下に仙人谷が見える

周辺の山は紅葉が真っ盛り

仙人谷は尾根のピークから3時間ほどで着いた。ここから河原を仮設橋や徒渉をしながら仙人ダムに下ります。

仙人ダム         13:40

仙人ダムへの登山道

仙人谷の沢から最後のハシゴがあり垂直に近く取り付けてあります。取り付けるのは命がけの大変な作業だったでしょう。一段・一段慎重に下りました。ダムの水はコバルトブルーの美しい色をしていました。

仙人温泉小屋へは仙人フュッテから2時間10分ほどで着いた。小屋は現在閉鎖されていた。

湯けむりを上げる仙人湯の源泉