長野 男山      (1,851m)

 男山は長野県の南相木村にあり野辺山への国道141号線を走ると右に南八ヶ岳、左に男山と天狗山が見える。一般的には馬越峠から天狗山と一緒に登られる山で山頂からの展望は素晴らしく北アルプス、南アルプスと正面に南八ヶ岳が見える。今回は立原高原キャンプ場から男山に登ってきた。

1.山 行 日  : 2010年5月15日(土)
2.山    域  : 長野県
3.歩行 時間  : 4時間10分   

4.コ ー ス  : 立原キャンプ場→天狗山分岐(鞍部)→男山山頂


【山行記録】

 伊勢崎を6:00にマイクロバスとマイカーに分乗し出発。佐久ICから141号線を南下し小海から県道2号線で立原キャンプ場の駐車場に8:30分に到着した。

@ 登山口  8:40
  登山口の立原キャンプ場の駐車場にはトイレもあり広くマイクロバスも駐車できる。
このコースから登る登山者は少ないのか先客の車は無い。登山道は駐車場入口の先からキャンプ場のバンガローが点在に中を登る。キャンプ場を過ぎると芽吹き始めたカラマツ林の中を歩く。

 天狗山への分岐からは右に稜線上の登りとなる。雑木の登山道を抜け岩場の稜線に出ると残雪の南八ヶ岳が見えた。

稜線から見る天狗岳、今日は天狗岳の手前の鞍部から稜線をたどり男山に登る。

A 男山山頂  11:05/11:15

  登山口から2時間10分で山頂に着いた。さすが展望の山で天候に恵まれ360°の展望が待っていた。南アルプス、八ヶ岳、北アルプスが見え南には金峰山や瑞牆山も展望できる。岩が露出した山頂には多くの登山者が展望を楽しみ休憩していた。

鹿島槍ヶ岳

左の間ノ岳と右に北岳

南八ヶ岳の赤岳・横岳はこの方向から見るのが一番素晴らしい(特に残雪時季)

 金峰山とシンボルの五丈岩が見える

登山道に咲くタチツボスミレ?

山頂での展望を楽しみ食事としたいが山頂で29名の団体が食事をするには狭く他の登山者に迷惑が掛かるので11:15分に途中の広い場所で昼食にすることにして下山する。1つピークを巻き稜線に出ると眼下にカワカミヴィラージュカントリークラブが見える。

岩場の稜線を慎重に下り立原キャンプ場に15:15分に下山した。(下山のコースタイムは1:40分程の行程だが問題が発生し3時間を要してしまった)


今回の事故での感想

1.下山時に木の根に乗る場合は細心の注意をする。(下山時に事故が多発する)
2.事故が起きた場合適切な応急処置をとる。自力での下山が無理と判断した場合速やかに救助要請する。
3.ヘリを呼ぶ場合は見晴らしのよい場所で待つ。(事故が起きた場所は樹林帯の中)
4.警察に連絡する場合、場所を正確に連絡し救助隊に場所の特定ができるようにする。

5.山での事故は自己責任、事故を起こさないように細心の注意を払いながら歩く。
6.今回はリーダーの指示に従い同行者が的確に行動できた。

山岳事故が多数発生している中でヘリでの救助に遭遇したのは針ノ木小屋と越後駒ケ岳と今回の3回目である。

*  針ノ木小屋での救助は足を骨折した登山者の救出に小屋の脇にヘリが飛来し間近でホバリングし救助した。
   ホバリング中はヘリの風圧が凄く小石が飛散し小屋の窓ガラスが割れる体験した。


* 越後駒ケ岳の場合は下山途中で女性が足を骨折し救助を待っていた。ヘリが飛来したがあいにくガスが沸き
   救助場所が特定できず去っていった。我々が下山していると消防のレスキュー隊が10名ほど登ってきた。

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山行記録

問題発生とは

下山途中で同行者のAさんが木の根に乗り転倒し左足を骨折する事故が起きてしまった。
会を発足して8年目、多数の会員が参加する例会山行では転倒による手首の骨折やネンザ等軽度の事故は何度かあったが今回の足を骨折する怪我は無かった。骨折ヶ所を新聞紙等でギブス代わりに固定しリーダーが背負い下山を始めたが岩場を背負っての自力下山は無理であった。何とかゴルフ場上部の見晴らしのよい稜線まで戻りやむなく警察に救助要請した。当初救急車を手配するとの連絡があったが自力で下山ができないと再度連絡し救助ヘリの出動となった。約40分後にへりが飛来し手際よく救出していただいた。怪我をしたAさんも元気に回復しているとのことで長野県警救助隊の皆さん有り難うございました。

救助隊が下降する

ヘリに被災者を吊り上げる


【コースタイム】  参考歩行時間:4時間10分 (登り2時間10分:下り2時間00分)

   8:30/8:40           9:40      11:05
 立原キャンプ場登山口  →  鞍部  →  男山山頂
     15:15          (途中昼食)    11:15

  岩場の稜線を過ぎると雑木の登山道となり天狗岳への鞍部に出る。ここで立原登山口への登山道は左に下るのだが見過ごし天狗岳への登りへと少し進んでおかしいことに気が付き鞍部に戻る。ここには案内標示板が無かったのだ。団体での山行は先頭に連られ分岐を見過ごしてしまう事がよくおきる。道迷いの典型でした。おかしいと思ったら分かる場所まで戻るが鉄則ですね。

地図