奥秩父    乾徳山    (2,031m)

奥秩父山系の主稜線の右端に天を突くように岩峰が付出した山でカヤトの草原から見る富士山やスリルのある岩場、山頂からの大展望と、変化のある山で多くの登山者に人気がある。

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山行記録

1.山 行 日  :  2011年11月4日(金)  天候:晴                      
2.山    域  :  奥秩父 
3.歩行 時間  :  5時間25分   所要時間 : 6時間35分                 
4.歩行距離   :  9km
5.同 行 者  :  単独

【コースタイム】

乾徳山登山口P(8:00) → (8:25)登山道入口     → (8:55)銀晶水(9:00)  →  (9:15)駒止(9:20)
(9:50)錦晶水(9:55)  → (10:00)国師ヶ原10:05) → (10:30)月見岩(10:40) →  (10:45)扇平
(11:35)乾徳山(12:10) → (12:20)下山道分岐)   → (13:10)高原フュッテ    →  (13:12国師ヶ原(13:15)
(13:58)道満山(14:00) → (14:35) 乾徳山登山口P                 


【山行記録】

 乾徳山は人気があり山仲間や例会で皆さんはたぶん登っているようだが、前から登ろうと思っていたが機会が無く気になっていた山。天気予報で晴れマークと時間が取れたので急遽計画書を作り登ってきた。伊勢崎を5:30分に出発し本庄から寄居にでて140号線で秩父から雁坂トンネルを抜け徳和のバス停がある乾徳山登山口の駐車場に7:50分に着いた。ピストンなら乾徳山神社の裏手や登山道入口付近に駐車場があるが登山計画書を作るのに地図を見ていたら道満尾根から徳和に下山出来るコースがあり登山ルートを8の字コースで設定したため手前のバス停がある駐車場にした。

徳和川手前にある駐車場

しばらく徳和川沿いの車道を歩く

 駐車場の向かい側に徳和公園があり皇太子殿下の登山記念碑がありトイレもある。今日は平日で駐車場には5台ほど駐車しているだけだった。準備をし8時に出発し徳和川沿いの車道を歩く、乾徳山神社にお参りし先に進むと駐車場があり3台ほど駐車していた。車道が狭くなり駐車場から25分で登山道入口の標識がある場所に着いた。

8:25   登山道入口

杉林の登山道

8:55     銀晶水

 鳥居をくぐり、杉林の登山道を登って行とすぐ熊注意の看板がある、熊除けの鈴を鳴らしながら登る。徳和林道を越えさらに杉林を登ると登山道入口から30分で銀晶水の水場に着いた。結構水量がある水場である、せっかくなので一杯喉を潤し先に進む。

9:16      馬止

9:50    錦晶水

乾徳山が見える

 馬止は標識が木に取り付けてあり広場となっている。この辺りからカラマツ林となり展望のない急坂を登ると錦晶水の水場がある。この先は緩やかな登りとなりササがあらわれ視界が開けると正面にようやく乾徳山が姿を現しまもなく国師ヶ原に着いた。ここは扇平、道満尾根、水ノタルへの十字路となっている。ここでようやく若者の登山者に出会う、聞けば朝6時から登り山頂で1時間ほど展望を楽しみ下山してきた。扇平に出れば富士山が見えると話し、気を付けてと別れ先に進む。

10:00     国師ヶ原

緩やかな登山道

扇平から見えた富士山

NO25

 国師ヶ原の分岐を扇平に向け直進する。しばらく林の中を登ると展望が開けたカヤの茂る草原に出た振り返れば富士山が良く見え、南アルプスの山並みも見える。地図では扇平は草原に出た場所のようだったが標識が無い。しばらく展望を楽しみながら緩やかに登る。

 草原に出てさらに10分程ガレた登山道を登ると月見岩があり道満尾根・大平への分岐になっている。先客が1名休んでいて今日は富士山が見え展望が素晴らしい場所ですねと話しながらここから山頂までは1時間程だと登って行った。月見岩で休んでいたら宇都宮から来たという単独行のおじさんが登ってきた。聞けば山岳会の指導を受け登山クラブを作り現在会員が80名程いて、月1回程度の山行を20〜30名 の参加で楽しんでいると言い、今日は今月中旬頃リーダーとして乾徳山を計画したので下見に来たと話してくれた。ここから山頂まで同行することにした。

月見岩

 10:45  扇平

クサリ場を登る

山頂直下の天狗岩のクサリ場

 扇平からは樹林帯のなか岩が露出した登山道となった。岩場や狭いクサリを登って行くと最初の大きなクサリ場があらわれる。同行の人が先に登るが足場もしっかりしていて問題なく登れた。登り切り細い岩場をさらに登ると広い場所に出た。正面に山頂直下の高さ10mの天狗岩がある、巻き道もあるがクサリがあり慎重に登る。最初のみクサリに頼るが後は足場もしっかりしていて意外と登りやすかった。

11:35  山頂にて

富士山遠望

金峰山の五丈岩

 登り始めて3時間35分で山頂に到着。岩が重なりあった狭い山頂からは360°の展望で金峰山、甲武信ヶ岳と南には大菩薩嶺、三ッ峠山、富士山や南アルプスの山々が一望できた。証拠写真を撮り山頂の狭い一角で昼食にしカップラーメンとおにぎりの簡単な食事とコーヒーで展望を楽しみしばしの休憩タイム。

山頂直下のハシゴ

山頂部を振り返る

下山道分岐の水ノタル 

 下山は北側に一旦下り分岐から国師ヶ原にもどる下山道コースを辿る。途中同行の単独行の方も同じコースで下ると言う。山頂直下のハシゴを下り岩場をさらに進むと岩峰の山頂部が望める場所がありここで休憩してる登山者もいた。さらに下ると山頂から10分で分岐に出た。ここを直進すると笠盛山を経て黒金山に行けるが下山道は左折し山頂部を巻くように下る展望もなく変化に乏しい樹林帯の急坂を木に掴まりながら下る、赤テープがあり迷うことはない。山頂直下のクサリ場の混雑を避けるために作った道なのか?単独行氏はだいぶ遅れたのか姿が見えなくなった。このコースを下山に使う登山者は少ないようだ。

13:10   高原フュッテ跡

13:38  大平と道満山への分岐

13:58  道満山

 登山道が緩やかになると分岐から50分程で高原フュッテの廃家に着いた。ここから国師ヶ原の分岐までは2〜3分で着く。ここからは道満尾根コースを辿る。最初は緩やかな広い林道のような登りとなる。登りつめると富士山展望台と書かれた場所がありここから見る富士山も素晴らしかった。国師ヶ原の分岐から18分で大平と道満山への分岐に出た。大平からここまで登り扇平の月見岩まで1時間ほどで登れるようだ。眼下に大平牧場を見ながら進む、道満尾根は樹林帯の道が続き鞍部から登り返すと道満山に着いた。標識が木に取り付けてあるだけで注意しないと見逃してしまう。ここからはひたすら下るのみだで右側に民家が見えてきたら乾徳山登山口に出た。

道満尾根からの乾徳山登山口

 車道を下ると登山者はクサリを元に戻して通過して下さいと書かれたフェンスがあった。鹿などの動物の侵入防止柵でしょうか?フェンスを過ぎると民家沿いの車道を下ると登山口の駐車場に無事戻ることが出来た。今回のコースは8の字にコースを設定したがこの山は山頂から扇平までは展望やクサリのある変化に富んだコースだがそれ以外は変化の無い樹林帯のコースだったが歩いてみると意外と満足のいく山行が出来た1日だった。

【登山ルート】

国師ヶ原

錦晶水

銀晶水

登山道入口

道満山

大平分岐

扇平

下山道

道満尾根

登山口 P

標高

登山口駐車場   820m
登山道入口     988m
銀晶水       1200m
国師ヶ原      1560m
扇平         1764m
乾徳山        2031m 

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標高差       1211m

歩行時間
登り   :  3時間05分
下り   :  2時間20分
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      5時間25分 

所要時間:6時間35分

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国師ヶ原から見る乾徳山

乾徳山
(2031m)