山梨百名山 笠取山 (1,953m)
笠取山は埼玉県秩父市と山梨県甲州市の境にあり奥秩父の主脈の一つに位置し、山頂の南側は多摩川の源流となる山で山頂からは富士山や南アルプスが展望できる。分水嶺から笠取山頂を望むと笠をかぶったような山容に由来するようだ。
【コースタイム】
作場平登山口(9:50) → (10:35)ヤブ沢(10:40) → (11:15)ヤブ沢峠(11:20) →
(11:35)笠取小屋(11:40) → (12:00)分水嶺 → (12:30)笠取山(13:10) →
(13:45)笠取小屋(13:50) → (14:30)一休坂分岐(14:35) → (15:00)作場平登山口
■山行記録
NO27
【山行記録】
今回はクラブの例会山行に参加、伊勢崎を6:00にマイクロバスで出発し本庄ICから関越道・圏央道を走り青梅ICからは国道411号線(青梅街道)で奥多摩湖を過ぎ柳沢峠手前から一の瀬林道に入る。林道をしばらく進むと道路に雪があり日陰は凍結していた。チェ-ンを巻き作場集落を過ぎるとようやく作場平登山口に着いた。予定より1時間遅れである。この時期の林道は凍結していることを考慮する必要がありますね。
作場平登山口の駐車場
登山口の道標
作場平の駐車場は結構広く数台が駐車しているだけだった。準備をし9:50分に登山を開始、作場平橋手前に案内板と登山口の道標があり本谷沿いに登り始める。本谷の木橋を渡りヤブ沢沿いに15分程登るとヤブ沢と一休坂の分岐がありヤブ沢沿いに進む。緩やかな登山道には雪が10cm程度積もっていて歩き易く雪山気分となった。
11:15 ヤブ沢峠
笠取小屋への林道
一休坂分岐からは何度も丸太橋を渡りヤブ沢で小休止して登山口から1時間25分でヤブ沢峠に出た。ここから笠取小屋までは林道を登る。
11:35 笠取小屋
11:55 雁峠分岐
林道を15分程登ると笠取小屋に着いた。ここにはトイレが左側にある。トイレの脇を抜けさらに進むと視界が開け草原のような雁峠分岐に出た。雪山登山を楽しみながら登る。
12:00 小分水嶺
富士山が姿を見せた
雁峠から小ピークを登ると小さな分水嶺ある。ここに降る雨は山梨側に富士川(笛吹川)、埼玉側に荒川、東京側に多摩川となる分水嶺となっているようだ。ここから富士山が見え乾徳山や黒金山など奥秩父の山々が望めた。
笠取山への最後の登り
12:30 笠取山山頂にて
分水嶺から一旦下り小ピークを登り返すと笠取山への最後の登りとなる。山頂へ真直ぐに登る登山道が見えスキー場のゲレンデようでかなり急坂だ。雪の急坂をジグザグに登ると分水嶺から30分で笠取山山頂に着いた。山頂は岩が露出していて標柱に「「山梨百名山」と書かれているがここは笠取山の西の肩の部分で本当の山頂は少し東に行った埼玉県側にあると言う。笠取山の北側の沢はブドウ沢で救助ヘリが墜落した沢だ。
山頂から西側には登ってきた分水嶺から雁峠への登山道の先に写真では良く見えないが乾徳山から連なる黒金山と手前に鶏冠山、さらに右には国師岳が望めた。乾徳山の奥には白銀の南アルプスの北岳・間ノ岳・濃鳥岳・塩見岳なども見ることが出来た。富士山の美しい姿を見ることも出来た。
山頂で40分ほど展望を楽しみながら昼食に下山を開始する。下りは危険なのでアイゼンを着用し慎重に下り分水嶺は巻き道で笠取小屋に戻った。笠取小屋までは車で来られるようで数台駐車していた。ここからは一休坂コースを下り1時間10分で登山口に戻った。数日前に降った雪で全コース雪山登山となったが登りはアイゼンなしで登れ歩き易く楽しい山行が出来た。
【登山地図】
乾徳山方面を望む
美しい姿の富士山
作場平登山口→
ヤブ沢峠
雁峠分岐
一休坂分岐
笠取小屋
1952m
登り:2時間25分 下り:1時間40分
小分水嶺