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山行記録

笠ケ岳  (2,897m)

NO2

【2日目 山行記録】

 笠ヶ岳への2日目は鏡平山荘から弓折乗越に登り笠ヶ岳への稜線を辿り笠ヶ岳の山頂に立つ展望コースを歩いてきた。

 昨夜の満天の星空に出会え今日は快晴の朝を迎えた5時から朝食を済ませ鏡平山荘のビュースポットで有名な鏡池は槍ヶ岳と穂高岳の展望を見に日の出を待つ登山者で賑わっていて鏡池に映る槍ケ岳と穂高岳を見ることができた。

 鏡池からの展望を楽しみ山荘に戻り6:00に笠ヶ岳に向け出発する。まずは弓折乗越に登る30分ほど登ると展望が開け焼岳と乗鞍岳が見えてきた。

 弓折乗越へは鏡平山荘から1時間で着いた。ここは笠ヶ岳と西鎌尾根から槍ケ岳や鷲羽岳への分岐となっている場所だ。時間があるので鷲羽岳を見に花見平まで30分ほど散策をした。8月に登った鷲羽岳が正面に見え左には双六岳と右には樅沢岳から続く西鎌尾根と眼下には双六小屋も見え素晴らしい展望に感激し、来年はこの西鎌尾根から槍ケ岳に登ってみたくなる光景だった。

 花見平はベンチがありここまで登ってきた者だけが見ることができる槍ケ岳と穂高岳の絶好の展望台だ。花見平から弓折乗越に戻る途中鏡平山荘が眼下に見えた。

 1時間ほど散策を楽しみ弓折乗越に8:05分に戻りいよいよ笠ヶ岳を目指し出発した。10分ほど歩くと弓折岳(2,288m)に着いたここはなだらかな山頂で双六岳がバックに見える。

 弓折岳を後に今度は大ノマ岳に登る正面の手前が大ノマ岳でその奥に笠ヶ岳が見える。大ノマ岳からは双六小屋を見ることができた。

 大ノマ岳まで来ると秩父平が眼下に見えてくる。笠ヶ岳へは秩父平まで下りさらに稜線まで登り返す。振り向けば歩いてきた稜線が一望出来る。

 秩父平には弓折岳から2時間で着いた。この辺りは高山植物が咲くお花畑で9月なのにミヤマキンポゲ、カラマツソウ、ウメバチソウ、シモツケソウなどが咲いていた。

 秩父平から20分ほどで稜線に出たバックに遠くなった槍ケ岳が見える。ここからは緩やかに笠ヶ岳まで展望を楽しみながら歩く。わずかな鞍部にヘビの頭に似た奇岩があった。

 笠ヶ岳がだいぶ近くに見えてきた。途中登山道脇に抜戸岳への表識があり山頂まで登ってきた。抜戸岳からさらに10分ほど歩くと笠新道分岐となる。明日はここから下山する。

 笠新道分岐を後に抜戸岩を過ぎると間もなく笠ヶ岳山荘が見えてきた。ガンバレの文字に励まされテント場を過ぎ最後の岩が露出した登山道を登るとようやく笠ヶ岳山荘に14:00に着いた。

 山荘で宿泊の手続きを済ませ笠ヶ岳に登る。山荘から15分で憧れの笠ヶ岳山頂に着いた山頂からはあいにくガスが湧き展望は出来なかったが今日は北アルプスの山々を見ながら快適な稜線歩きができ大満足の1日だったそして笠ヶ岳で北アルプスの百名山をすべて登ることが出来た。

 下山後山荘の脇にある岩が積み上がった小笠に登る。山荘前は多くの登山者が山岳風景を楽しみ、各々ビールやコーヒーなど飲みながら談笑していた。我々も山荘前でビールで乾杯し夕食までの一時を過ごした。そしてこの山荘は天水のみで今年は雨が少なく水が少ないため洗面所の水が出ず外の水タンクが利用出来るだけだった。夕食後日没の光景を多くの登山者達と楽しんだ、笠ヶ岳も夕日を受け焼けてきた。今日は宿泊の登山者が多く廊下にも寝る人が大勢いた。


コースタイム】   歩行時間 : 7時間30分    所要時間  :  9時間05分

 6:00       7:00/7:05    7:35/7:45     8:05      8:15/8:20  10:20/10:35   10:55
鏡平山荘  →  弓折乗越  →   花見平  →  弓折乗越  →  弓折岳  →  秩父平  →  稜線  →

11:40/12:10    2:20/12:25     12:35       14:50/14:55   14:30/14:35      14:50  
  昼 食   →   折戸岳  →   笠新道分岐  →  笠ヶ岳山荘  →  笠ヶ岳山頂  →  笠ヶ岳山荘  


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鏡池から見る槍ケ岳