日本百名山      甲斐駒ケ岳    (2,967m)

  甲斐駒ヶ岳(かいこまがたけ)は、赤石山脈(南アルプス)北端に位置する標高2,967mの山である。峻険な山容をもち、半ば独立峰のような姿勢で屹立する日本アルプス屈指の名峰。日本百名山、日本百景の一つにも数えられている。 「駒ヶ岳」の名を冠する山は全国に18山あるが、その中ではこの甲斐駒ヶ岳が最高峰である(2位は木曽駒ケ岳2,956m)である。強烈な個性、岩峰、花崗岩の白い山肌、摩利支天を従えた信仰の山は圧倒的な迫力の山である。

1.山 行 日 : 2009年8月7日・8日
2.歩行 時間 :  9時間20分
3.同 行 者 :  7名 
4.登山ルート::  北沢峠→仙水峠→駒津峰→摩利支天→甲斐駒ケ岳→・駒津峰→双児山→北沢峠 

仙丈ケ岳から見る甲斐駒ケ岳


【山行記録】 

 甲斐駒ケ岳・仙丈ケ岳は2年前に計画したが台風で林道が崩落し通行止めとなり中止。今回再挑戦したが、あいにく7日は雨となったが念願の甲斐駒ケ岳に登ることが出来た。 今日は高速料金が1000円となり、0:30分に伊勢崎を出発上信道〜長野道〜中央道と走り伊那ICより国道362で高遠町まで走り、国道152で仙流荘バス停のある駐車場に4:20分に到着した。

@仙流荘バス停  5:55

 駐車場は雨なのにほぼ満車だ前日からの登山者も多いいのだろうか。車の中で軽く朝食を食べ雨具を着て準備をする。バス停に行くと多くの登山者が集まってきた。平日は6:05が始発の予定だが5:55分にバスが出た。
A 北沢峠 6:50/7:00

 バスの運転手がこの方向に甲斐駒ケ岳が見るというが雨で見えない。しかし双児山は見えた。1時間ほどで雨が降る北沢峠に着いた。
北沢峠から林道を5分ほど歩き左に5分ほど進むと北駒仙水小屋に着く。
B 仙水小屋 7:50
 
北駒仙水小屋の前から北沢沿いに登ると仙水小屋に着いた。ここは水場があり喉を潤す。
仙水小屋からコメツガやシラビソの樹林帯を登ると左側斜面が露岩に覆われた場所に出る。
C 仙水峠  8:35/8:40

 岩の登山道を進むと仙水峠だ。ここは栗沢山への分岐となっている。ガスの切れ間に摩利支天が見えた。こからは栗沢山を背に駒津峰への登りとなる。標高差500mのきつい登りとなる。
D 駒津峰 10:30/10:40

 峠からは樹林帯の中をひたすら登る。ハイマツ帯になるとようやく1:50分で駒津峰に着いた。相変わらずガスがかかっていて展望できない。休憩していた登山者によると少し前に甲斐駒ケ岳が見えていたという。
駒津峰からは狭い尾根道となり、岩稜の登山道を登り下りを繰り返し進むと六万石に出た。この先で直登コースを左に見て巻き道を行く。巻き道でも雨で濡れた岩だらけの歩きづらい道だ。
E 摩利支天分岐 12:00

 白砂のザレ場となり駒津峰から1:20分で摩利支天分岐に着いた。せっかくだから摩利支天まで歩いてきた。
 
摩利支天には13分で着いた。山頂には鉄剣や石碑があり信仰の山だ。山頂にいると僅かだがガスが晴れ薄日が差してきた。
摩利支天を下り鞍部に出ると右側が切れ落ちた山肌が姿を現した。圧倒する光景だ。
摩利支天分岐まで戻ると摩利支天が見えた。
分岐からは白砂のザレ場を登る。雨と風で寒い。ガスで視界も悪くなってきた。
F 駒ケ岳山頂 13:10/13:40

 最後の直登りで分岐から35分でようやく山頂に到着した。広い山頂には、不動明王が祭られわらじが吊るされた祠がある。せっかく登ってきたのにガスで展望出来ず残念である。
祠の後ろに山名の表示板があり1等三角点がある。
下山は往路を辿り六万石を過ぎ尾根を登り返すと駒津峰に15:05分に戻る。この時間になると登山者もいなくなる。
G 双児山 16:10/16:185

 駒津峰からはハイマツの広がる尾根からガレ場を下り樹林帯に入り約1時間で双児山に着いた。地図では北沢峠まで1時間40分とあったが普通に歩いたがここまで1時間を要した。
H 長衛荘 17:45

 双児山からは雨の中シラビソの原生林の中を下る。案内板もなく不安になりながら下るとジグザグの登山道になり道に迷ったかと不安になると北沢峠への案内板に出会い一安心。長衛荘の裏手に出るとようやく北沢峠に着いた。急いで宿泊の手続きを済ませ6時からの夕食に間に合った。今日の宿泊者は金曜日でもあり少ないのか布団1枚に一人で寝ることが出来た。小屋の人に話では明日はこの夏最高の宿泊予定で大混雑すると話していた。明日は仙丈ケ岳に登る予定で心配した天気は晴れるとの予報で安心し夕食後は7時には床に就くと疲れのためか爆睡した。
結局駒津峰から1時間40分の予定が2時間30分ほどかかってしまった。今ままでこんなに地図のコースタイムと違ったことがなく、雨で多少ゆっくり歩いたが予定より1時間50分のオーバーだったのは計画する上での反省点となった。

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山行記録


【コースタイム】 8月7日

  7:00       7:50         8:30/8:40  10:30/10:40    12:00        12:20/12:25
 北沢峠  →  仙水小屋   →  仙水峠  →  駒津峰  →  摩利支天分岐   →  摩利支天  → 
  12:35        13:10/13:40    15:05/15:15   16:10/16:15    17:45
 摩利支天分岐  →  甲斐駒ケ岳   →  駒津峰   →   双児山  →  北沢峠 


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