蓮華岳 (2,799m) 

 日本二百名山の針ノ木岳と日本三百名山の・蓮華岳へは針ノ木雪渓を登り針ノ木峠から登る。針ノ木岳の山頂に立つと立山や剱岳が目の前に望め、また槍ヶ岳や鹿島槍ケ岳、白馬岳と北アルプスの展望が素晴しい山でした。針ノ木雪渓は白馬雪渓、剱沢雪渓と並ぶ日本三大雪渓の一つとして有名である。

【1日目コースタイム】

 扇沢登山口(8:35) → (9:15)大沢小屋(9:25) → (9:55)雪渓出合(10:10) → (11:05)雪渓上部(11:10) →   
 (12:20)針ノ木峠(針ノ木小屋)(12:50) → (13:55)蓮華岳(14:10) →
(15:00針ノ木小屋
 

1.山 行 日  : 2007年8月11日(土)・12日(日)  天候 :晴れ
2.歩行 時間  : 1日目 5時間40分   2日目  5時間00分
3.同 行 者  :  単独
4.地   図  :  1/25000(黒部湖)  昭文社 1/50000 NO35(鹿島槍・五竜岳)
5.コ ー ス  :  1日目  扇沢・・針ノ木雪渓・・針ノ木峠・・蓮華岳・・針ノ木小屋
           2日目  針ノ木小屋・・針ノ木岳・・スバリ岳・・針ノ木岳・・針ノ木小屋・・
                針ノ木雪渓・・扇沢

【山行記録】 
  7月28から30日に鹿島槍ヶ岳に登った時はガスと時々降る雨で展望は良くなかったが、種池山荘から見た針ノ木・蓮華岳に晴れの天気予報で急遽登ってきた。

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@ 扇沢  8:20
  自宅を4時出発を予定したが寝過ごし4時30分に出発。本庄ICから関越道、上信道を走る。坂城IC付近でトラックの横転事故による渋滞に会う。長野ICから19号・31号を走り美麻から大町に向かう。大町に入ると鹿島槍ヶ岳が見え、今日の天気は最高である。8時15分に扇沢に着いたが駐車場は何処も満車、しかたなく扇沢ロッジへの車道脇に駐車スペースを見つけようやく駐車できた。今日は登山者の車と観光客の車で大混雑でもう少し遅ければ駐車出来なかったようである。
    大町から見る鹿島槍ヶ岳
A 登山口  8:35

  市営駐車場脇から扇沢バスターミナル出て関西電力のゲート脇の指導票に従い登り始める。 2回車道を横切り3回目の車道にでて少し登ると正面に針ノ木雪渓が見える広場があり針ノ木岳登山口の案内板がある。ここから樹林帯の登山道を緩やかに登り石がゴロゴロ露出した場所を渡り沢を2度渡ると大沢小屋に着いた。
  関西電力のゲート脇にある登山口の案内板
B 大沢小屋  9:15

 大沢小屋は休憩無料で軽アイゼンを500円で貸し出している。大沢小屋は扇沢から3km・針ノ木峠まで4kmの標識がある。まだ先だ、一休みして出発する。沢沿いに出るとギボシやシモツケソウ、ニッコウキスゲが咲いていた。樹林帯を抜けると真夏の太陽が照りつけ汗が噴出す。
大沢小屋
C 雪渓出合い 9:55

 大沢小屋から40分ほどで雪渓下部に着いた。雪渓が大分少なくなっているようだ。軽アイゼンを着けベンガル色のコースを辿り登る。雪渓を吹き抜ける風が冷たく寒いくらいで汗も引き真夏の雪渓歩きは快適だ。雪渓を登る登山者がアリのように続いて見え白馬雪渓を思い出した。
    針ノ木雪渓の下部から見上げる
 最初は緩やかに登るが次第に急傾斜となり、傾斜が一段落すると雪渓上部に着いた。雪渓歩きは1時間ほどで終わる。振り返れば爺ケ岳と種池山荘が見えた。雪渓上部の左側から沢沿いの登山道をミヤマキンポウゲ、カラマツソウの咲く急斜面を登る。7月ならこの辺りまで雪渓が残っているという。雪渓歩きなら楽なのにきつい登りだ。
   針ノ木雪渓上部から右上の爺ケ岳を見る
 ヤマクボ沢が合流する上部の沢を渡るとザレ場となりジグザグな急登となった。胸付八丁の登りは暑さで本当にきつかった。
    ジグザグの登りはきつかった
 ジグザグの登山道が終わると針ノ木峠が目の前に見え一安心だ。
     針ノ木峠がようやく見えてきた
D 針ノ木峠  12:20

  針ノ木峠に着くとアルプスの山々が目の前に広がる絶景が待っていた。ガスが切れると槍ヶ岳が正面に見え感動の一瞬だった。多くの登山者が山座同定を楽しんでいる。小屋で宿泊の手続きを済ませサブザックで蓮華岳に登る。
             針ノ木峠
 蓮華岳は峠の左側から登る。5分ほど急斜面を登ると針ノ木小屋が眼下に見えてくる。ここを登り切るとハイマツ帯を抜け岩場を越すと蓮華岳山頂へのなだらかな稜線が見えてくる。
        針ノ木小屋を望む
 砂礫の登山道をゆっくり登るとチングルマやタテヤマリンドウ、ミヤマシオガマなどが登山道脇に咲いていた。
         蓮華岳への登山道
 山頂近くになるとコマクサの群生地があり一面に咲いていた。八ヶ岳の硫黄岳周辺と並び有名な場所だ。
コマクサ
E 蓮華岳山頂  13:55

 写真を撮りながら登ったが1時間ほどで山頂に着いた。山頂に着く頃にはガスが湧き出したがガスが晴れると展望は素晴しい。北葛岳から舟窪岳への稜線が見える
                    蓮華岳山頂にて
F 針ノ木小屋  15:00

 蓮華岳から戻り部屋に入ると今日は大分混みますので一畳に2名でお願いしますと言われた。人気の山だ。夕食までの時間に外に出ていたら左足を骨折をしたらしい男性が救助を待っていた。そしてヘリコプターが飛来し男性を乗せ飛び去っていった。それにしてもヘリコプターの風圧は凄まじかった。砂塵を巻き上げ台風のような猛烈な風だった救助現場に出会ったのは初めてのことだったが、それにしても明日は我が身怪我をしないように慎重な行動をしなければと痛感した。        
         救助ヘリが飛来
 食後に部屋に戻ると異常に部屋の中が暑いので外に出ると槍ヶ岳が夕闇に沈んでいく光景が見られた。夕暮れの山並みを楽しみ部屋の戻ると、明日は鹿島槍ケ岳から五竜岳に縦走するという女性のグループがいてすごい人達だと関心していると、明日は種池山荘から扇沢に下る人達も多くいた。やはりここは縦走する人が多いいようだ。そのうち凄まじい雷雨が1時間ほどあった。混んでいるので廊下で寝る人がいて、幸い布団一枚で寝ることが出来た。
          暮れ行く槍ヶ岳

蓮華岳