日本百名山   雨飾山   (1,963m)

 雨飾山は長野県小谷村と新潟県糸魚川市の県境にあり、頸城山塊の西端に位置する。特異な山容が、千曲川をはさんで対峙する鳥甲山と並んで登山者を魅了している。最近は「雨飾」という山名と深田久弥の百名山ブームで多くの登山者が訪れる人気の山で特に紅葉の時期は登山者で溢れると言われている。雨飾山は二つのピークが寄り添う気品ある秀峰である。

笹平から見る雨飾山

1.山 行 日 : 平成18年10月29日(日) 天候晴れ
2.歩行 時間 : 6時間
3.同 行 者 : 伊勢崎市ハイキング協会 20名
4.コ  ー ス : 小谷温泉コース

【コースタイム】

 6:05         6:55      7:40/7:45     9:00       9:35
雨飾山登山口  →  ブナ平  →  荒菅沢  →  笹平  →  雨飾山山頂  
 13:10        12:30    11:50/11:55   10:10/10:55    9:45   

@ 雨飾山登山口  6:05

 伊勢崎を0:00に出発し上信道から長野道の長野ICまで高速を走り白馬から148号線で小谷村に向かい登山口に3:25分に到着。車中で仮眠を取る。例年だと雪が降るこの時期だが、今年はまだ降っていないとの話に一安心した。登山口の駐車場は50台ほど駐車出来るが今日は10台程度でした。登山口には立派なトイレ付きの休憩舎ある。心配した天気も夜が明けると秋晴れの登山日和となった。登山道は休憩舎の脇から一旦下り湿地帯の木道歩きから始まる。
A ブナ平

 木道脇の小川にヤマメの泳ぐ姿ガ見られた。木道が終わると左の尾根に取付く。急なジグザグ道を登るとブナの大木が目立つようになりブナ 平に出た。ブナの紅葉は終り登山道は落葉で埋っていた。所々真赤や黄色に色付いたカエデやモミジが見られた。
B 岩菅沢 7:40

 ブナ平からは木の根が張出した上に落葉があり滑りやすい登山道をアップダウンを繰り返す。沢の水音が聞こえてくると岩菅沢に出た。ここから見る布団菱の岩峰群は迫力があり、これから登る雨飾山への稜線が見え登行意欲が高まる。登り始めて1時間35分で丁度良い休憩場所だ。
  荒菅沢を渡り対岸の尾根道を登る。ここからは急登となるが高度を上げるにつれ展望が開けてくる。振り返れば高妻山や黒姫山方面が見えた。尾根沿いのガレ場となると金山方面への登山道や眼下に岩菅沢周辺の素晴らしい紅葉が展望できた。
 笹平への最後のハシゴ場を登りザイルの張られたザレ場を登ると雨飾山の山頂が目の前に見え平坦なササ道となり金山への主稜線分岐に着く。
 高原状のゆったりとしたササ原から見上げる山頂はドッシリと構えていて美しい光景だ。
C 笹平  9:00

 笹平は雨飾温泉からの登山道と合流する。
D 雨飾山山頂  9:35

 笹平からは最後の急登となるが、ひと登りで山頂に着いた。山頂は小さな双耳峰になっていて、北峰には石仏と祠があり、南峰には三角点と標識がある。
 山頂から見る笹平が美しい。あいにく北アルプス方面は雲が掛かり見えなかったが鬼ヶ面山や鋸岳、金山が展望できた。眼下に糸魚川市が見え霞んではいたが日本海も見えた。
北峰より南峰を望む。
下山は往路を下る。登ると時は気が付かなかったモミジやカエデの紅葉が太陽の陽を受け輝いていた。ベストシーズンなら素晴らしい紅葉に出会えたことでしょうが、この時期でも見られたことに大満足でした。
  今回は日程の都合で紅葉の時期より遅くなったことが、意外と登山者が少なく、防寒対策と雪山を想定しアイゼンを準備したが、秋晴れで汗ばむほどでした。心配した雪もなく百名山でありながら静かな山行が出来た。今度は花の季節に登り今回と違った雨飾山を楽しむことにして、小谷村のサンテ・インおたりで入浴し帰路に着いた。

【山行記録】

  雨飾山の紅葉のピークは10月中旬が素晴らしいと言われているが、この時期は多くの登山者が入山し登山道で渋滞が出来るほどだと聞き、紅葉には少し遅いが静かな登山を期待しクラブの皆さんと登ってきた。

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