蓼科山  (2,530m)

 雪の蓼科山に登る。曇り空だったが穏かな天候で無事山頂に立つ。360°の展望に感激、雪山の魅力を充分楽しむことが出来ました。

1.山 行 日  : 平成13年2月12日(月) 天候 曇り
2.山  域  : 北八ヶ岳
3.所要時間 : 6時間20分  歩行時間 : 5時間05分
4.同 行 者  :  3名

コースタイム

 6:00     9:50/10:10         10:25            10:50      13:00/13:40 
伊勢崎 → 蓼科牧場駐車場  → ロープウエー山頂駅  → 7合目登山口  →  将軍平   →     
 
14:25/14:35  15:00        16:00         16:20        16:30         
蓼科山頂  →  将軍平  → 7合目登山口 → ロープウエー山頂駅 → 駐車場

【記録】

北八ヶ岳

 今回はMさん、Tさんの3人で雪山歩きを楽しみに北八ヶ岳の蓼科山に登ってきました。登山口の蓼科牧場はスキー客で満車状態だった。さすが登山者は少なく場違いな雰囲気の中ロープウエーの往復乗車券を購入、改札口で登山届を提出してスキー客に混じりゴンドラに乗り込む。最終は16:30分と確認、山頂駅を降り登山道の標識に従い歩く。車道を横切り真っ直ぐ登るとまもなく7合目の登山口に出た。夏はここまで車で乗り入れられ駐車スペースがある。

 鳥居をくぐり登山道を進む、ここ数日間雪が降っていないのか雪が締まっていて踏み跡を歩けば思ったより沈まなくて歩きやすい。しかし登山道をはずれるとさすが腰まで埋まる積雪でこれが結構楽しい。途中クロカンのグループが登ってきたが登山者には出会わない。2時間ほどで将軍平に到着した。山小屋は雪に埋もれているが標識は見える。ここで昼食を摂る、いつものインスタントラーメンと温かいコーヒーが冷えた体を温めてくれた。見上げれば樹林の上に真っ白な蓼科山頂が目の前に迫って見えた。昼食後Mさんはここでソリ遊びをしていると言うのでTさんと山頂を目指す。

 樹林帯を抜けると真っ白な急斜面をジグザグに登る。登山ルートを外れないように竹竿が刺してあり迷うことは無いが急斜面のため滑落しないように一歩一歩慎重に足場を確かめながら登る。雪山を登っている感動がヒシヒシと足に伝わってくる。こんな感覚は登山を始めて以来、初めて味わう気持ちだ。振り返れば浅間山、北アルプスが見える。山頂直下に山小屋があり脇を登るとだだっ広い山頂に到着した。山頂の雪は少ないがゴロゴロとした岩があり夏山ではこの岩が歩ききずらそうだが、今は雪で歩きやすい。山頂からは360°さえぎるものはない。北アルプスの
槍ヶ岳、穂高連峰、鹿島槍や手前に常念岳と霧ケ峰高原が見える。そしてその左には乗鞍岳、木曾御嶽山や中央アルプス、南アルプスの山々、さらに八ケ岳連峰と素晴らしい展望が待っていた。山頂での山座同定をしながら次はあの山に登ろうかとアレコレ考えるのが楽しい一時だ。欲を言えば快晴なら最高だろう。山頂はさすがに寒いしロープウエーの時刻のこともあり早々に写真を摂り下山する。下りはラクチンだ安全な場所まで下ったらあとは尻セードであっという間に将軍平に着いた。

 時間を見れば3時、ロープウエーの最終は4時30分だ。1時間30分で下山しなければならないので急いで下ることにした。Mさん、Tさんはソリを持ってきたので急斜面をソリ遊びしながら滑って降りる。自分も雪に足を取られ3回転ほど転ぶなどワイワイ楽しみながら下ると、あっという間に7合目登山口まで下山した。あとはロープウエーの山頂駅までだ、ロープウエーの運転する音が聞こえてきたら一安心、まもなく山頂駅に到着した。係員にまもなく最終ですよと声を掛けられ急いでゴンドラに乗り込む。駐車場に戻り見上げれば今登ってきた蓼科山が悠然と聳えている。我々以外一人の登山者に出会わなかったが登山道は踏み跡もしっかりしていて雪山の魅力を充分満喫できた。初心者でも天候さえ良ければ存分に雪山が楽しめる。

 雪山は今回が3回目だが天候に恵まれ山頂に立てた。夏と違った白銀の世界は自然の素晴らしさ、厳しさを与えてくれる。
”自然と向き合い自然を過信せず”山頂での感動を胸に焼き付け帰路に着いた。

山頂から南八ケ岳展望

駐車場から見上げる蓼科山

将軍平から見上げる蓼科山

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