平標山・仙ノ倉山(1,984m/2026m)

 ゴールデンウイークに残雪の平標山に登ってきた。アクシデント発生で肝を冷やす体験をしたが残雪期の平標山もまた楽しい山歩きが出来た。

1.山 行 日  : 平成13年5月5日(土) 天候:晴れ 
2.歩行時間 : 7時間10分 
3.同 行 者  : 単独 

【コースタイム】

   8:50        9:30/9:35       10:50/10:55    11:50
  元橋駐車場 → 平元新道登山口 → 平標山の家 → 平標山 →

  12:40/13:20 13:55/14:05 14:45/15:00 15:15/15:20  17:10
  仙ノ倉山  → 平標山  → 松手山 → 鉄塔  → 元橋駐車場

 連休だし天気も良さそうなので残雪の平標山に登ろうと6時50分に伊勢崎の自宅を出発。関越道を月夜野ICまで走り国道17号で苗場の先、元橋駐車場に8時25分に到着した。さすがこの時期登山者は少ない。駐車している車は20台ほどだ。登山届をポストの投函し平元新道の登山口を目指す。別荘地を過ぎるとまもなく残雪が道路をふさいでいた。登山口の水場で湧き水を飲み一休み。

 単独行氏と前後して歩く、山ノ家直下から登山道は雪に埋もれていて、踏み跡をたよりに直登りとなる。50mほど登ると右にトラバースした。

 ピッケルを斜面に打ち込み足元を確認しながら登る。滑落すれば大変だ慎重に歩く。まもなく山ノ家直下に出た。快晴で平標山、仙ノ倉山、谷川連峰がよく見える。ここから山頂までは雪渓歩きとなる。夏は山頂まで階段の連続だが雪があると歩きやすい。1時間ほどで山頂に到着した。先客が思い思いに食事をしていた。

 夏来たときはいつもガスで仙ノ倉山が見えず、ここで下山していたが今日は素晴らしい展望だし念願の仙ノ倉山を目指した。仙ノ倉山へのなだらかな稜線は快適に歩ける。稜線には雪はない、夏は高山植物の花畑が広がっているのに今は枯草だけだ。1つピークを越すと仙ノ倉の山頂が見えてきた。山頂には立派な標示板があり、残雪の万太郎山への稜線とその先に谷川岳、右に上州武尊山さらに巻機山など新潟の山々、振り向けば苗場山、白砂山と360°の展望に大満足だ。駐車場から松手山へ向かった夫婦連れが登ってきた。初めて仙ノ倉山に登ったと言いながら山座同定を楽しんだ。

 ここで昼食を取り時間も遅くなるので早々に下山した。一人歩きなのであっという間に平標山に戻った。山頂にはスキーを持った単独行氏がいてこれから山ノ家に向かって滑って降りると言いながら滑り降りていった、気持ち良さそうだ。

 先ほどの夫婦連れが登ってきてこれから山ノ家に下ると言いながら下山していった。山頂には誰もいなくなる。今日は松手山から下る。セッピに注意しながら残雪の斜面を快調に下る。

残雪の平標山は夏山とは違う姿で出迎えてくれた1日だった。   

山ノ家から山頂を望む

仙ノ倉山より谷川連峰を展望

仙ノ倉山 山頂

松手山付近にて

【記録】

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アクシデントとは? 
 松手山から少し下った所で、登山道脇に有った残雪での事。15mほどの雪の斜面でステップを切って真直ぐ下ったり、登ったりして訓練していた時,靴を斜面と平行にした途端ステッンと尻もちをつき、あっという間に雪の上を滑りクマザサの中に放り出されてしまった。運良く落ちた場所に岩がなくケガをしなかったが、これが滑落事故なんだと初めて体験した。雪山では慎重に歩くこと。”油断は絶対禁物”です。一瞬の気の緩みが事故になります。安全登山とは細心の注意で行動する事で、始めて成り立つことを痛感しました。

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