　南天山は北秩父にあり両神山の南西に位置し南西には甲武信ヶ岳が見え360°の展望の山である。岩峰の山頂で北側は急峻な岩稜のコースだが鎌倉橋からのルートは初心者でも沢沿いに緩やかに登れ春にはミツバツツジが咲く山である。

１．山　行　日　：　　2010年12月12日（日）
２．山　　　域　：　　北秩父
３．歩行時間　：　　3時間05分
４．同　行　者　：　　単独
５．登山コース：　　鎌倉橋登山口～法印ノ滝～尾根コース～山頂～沢コース～法印ノ滝～鎌倉橋登山口

　南天山は以前赤岩岳に登った時に見て以来登ってみたいと思っていた山だったが登る機会がなく今回ようやく登ってきた。5時30分に伊勢崎から秩父経由で140号線を走りループ橋を過ぎ滝沢ダムを左に見てさらに走るとトンネル手前にあるT字路を右折し中津川沿いに進むと八丁峠へのトンネルの手前に彩の国ふれあいの森への分岐がある。こまどり荘の看板がありすぐわかる。此処を直進しこまどり荘を左に見てさらに林道を走ると舗装道から砂利道になると間もなく登山口の鎌倉橋がある。

　秩父市を抜け何処かコンビニで朝食を買おうと走っていたら大滝村まで来てしまいコンビニが無くしかたなく自販機でお茶を買い持っていたカロリーメイトを朝食代わり食べる羽目になってしまった。早めに調達しないとダメですね。登山口に伊勢崎から2時間20分で着いた。駐車は路肩が広くなった場所に10台ほで駐車できるがまだ先客はいなかった。

　昭分社の地図では尾根コースしか載っていなかったが登山口にある案内板には沢コースが書いてある。とりあえず尾根コースを登ることにして8：00に登山を開始した。最初は杉林の中を登るがまもなく沢沿いの登山道になる。沢を何度か渡り返し小さな滝を見ながら歩くと新しいクサリが張ってある場所があるが頼らなくても登れる。登山口から25分で法印ノ滝に出た落差20ｍほどあり近くまで行け結構迫力ある滝でした。

　沢沿いのなだらかな道は春にはミツバツツジが咲くという。法印ノ滝からさらに30分ほど登ると尾根コースと沢コースの分岐がある。とりあえず右の尾根コースを登ると杉林の急登でしばらくジグザグに登りカラマツ林になるとまもなく稜線に出た。急な登りも沢から40分ほどの登りでした、どんな山でも急な登りはある。ここは思ったほどきつい登りではなかった。

尾根分岐からは露岩の登山道となり山頂直下の岩場に少し雪が残っていたが15分ほどで山頂に着いた。

南天山は岩が積み上がった狭い山頂で背の低いヒノ木や枯れたカラマツでさえぎるものがなく展望は素晴らしい。東に両神山が真近に見え北には赤石岳や大ナゲシから帳付山など奥秩父の山々が見える。南には雲取山も見ることが出来た。山頂には当然誰もいなくお湯を沸かしラーメンを食べコーヒーを飲みながら久しぶりにノンビリ展望を楽しむことが出来た。

雪化粧した浅間山と、右の写真には中央に三角形の大ナゲシと右端に赤岩岳など県境の山が手に取るように見ることが出来た。

40分ほど展望を楽しみ10：40分に下山開始した。尾根コース分岐まで戻り沢コースに直進する。尾根沿いの登山道はなだらかなアップダウンの繰り返しで歩き易い。ここでようやく今日初めて登山者に出会った。20分ほどでこの先行き止まりの看板がありここから沢に下る。下り始めると今度は15名ほどの団体さんが登ってきた、沢の音が聞こえると間もなく尾根コースとの分岐に出た。

沢沿いの登山道は10回ほど木の橋を渡り返す、何カ所か新しいクサリが張られた場所を通過しながら12：00に登山口に下山した。南天山は所々登山道に案内板があり思ったより登山道が整備されていて迷うこともなく安心して登れる山だった。ツツジの咲く新緑や11月初旬頃の紅葉の時期に登ると良いと思われる山だった。

帰路は両神山の登山口となっている八丁峠経由で戻ることにした。林道を走ると日窒鉱山がありこの辺りから日陰に雪があった。四駆にして通過し八丁峠南側の落合橋登山口には2台駐車していた。トンネルを抜け北側の登山口には4台駐車していて駐車場には雪が積もっていた。ここから二子岳の岩峰が良く見える。299号線に出て志賀坂トンネルを抜け神流町に出て藤岡経由で戻った。

【コースタイム】　　登り：1時間50分　　下り：1時間15分　　歩行距離　：　3150ｍ　（歩行時間は参考にして下さい）

　　8：00　　　　　　　　8：25/8：30　　　　　　　　9：00　　　　　　　　　　　9：40/9：45　　　　10：00/10：40　　　　
鎌倉橋登山口　　→　　法印ノ滝　　→　　沢・尾根コース分岐　　→　　　尾根分岐　　→　　南天山頂　　→　

　10：45　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　11：20　　　　　　　11：40/11：45　　　　12：00
尾根分岐　　→　　沢コース　　→　　沢・尾根コース分岐　　→　　法印ノ滝　　→ 　　登山口　