奥秩父        黒金山   (2,232m)

 この山は奥秩父の山域の一つで、乾徳山の北西に位置し山頂は西側の展望が開けている。登山ルートとしては、西沢渓谷から牛首経由と大平から乾徳山経由、青笹から牛首のタル経由のコースがあるがいずれも山頂まで7、8長時間を要す奥深い山である。 

登山道から見る黒金山

1.山 行 日  :  2011年4月21日(木)
2.山    域  :  奥秩父  
3.歩行 時間  :  9時間20分(途中休憩含む)   所要時間 : 10時間55分    
4.同 行 者  :  5名

【コースタイム】

西沢渓谷駐車場(6:35) → (6:55)西沢渓谷入口(7:00) → (8:25)渓谷終点・黒金山登山口(8:40) → (11:50)牛首のタル(11:55) →  (12:25)黒金山頂(13:30) → (13:50)牛首のタル(13:55) → (16:00)渓谷終点(16:05) → (17:15)西沢渓谷入口(17:20) → (17:30)駐車場 


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山行記録

【山行記録

  黒金山はどのルートから登っても長時間かかる山だが山梨市のHPに大平からの林道が整備され青笹から牛首のタルの中間点までマイカー利用が可能となり往復1時間40分で往復可能となったと書かれている。今回は西沢渓谷からの登山道にシャクナゲの群生地がありこの時期に咲いているとのことで西沢渓谷を巡り山頂を目指すコースから登ってきた。伊勢崎を4時に出発し140号線を秩父から雁坂トンネルを抜け西沢渓谷の駐車場に6:25分に到着した。

西沢渓谷駐車場

西沢渓谷入口の案内板

6:35に駐車場を出発し笛吹川沿いの林道を20分ほど歩くと渓谷入口にでる。ここにはトイレがあり登山届のポストもある。ゲートを抜け西沢山荘の先田部重治の文学碑「笛吹川を遡る」の横から川に下り吊り橋を渡り西沢渓谷の探勝路に入る。黒金山に登るアプローチとしては長いルートだが所々に点在する滝や岩の造形美や新緑を楽しみながら歩く。

新緑が美しい渓谷

七ツ釜五段の滝

三重の滝、フグ岩、人面岩、竜神の滝など見ながら遊歩道を歩き渓谷終点にある七ツ釜五段の滝に入口から1:10分で着いた。

七ツ釜五段の滝を後に階段を登るとシャクナゲ群生地がありアズマシャクナゲが丁度咲いていた。

シャクナゲ群生地を過ぎると西沢渓谷終点に出る。ここにはベンチがありトイレもある。観光客はここから周回路で戻るがこの先にようやく黒金山登山口がありここまで1:45分を要した。

登山口からはいきなりジグザグな急登の連続となるが登山道脇には背丈の高いアズマシャクナゲが延々と続いて咲いていた。今まで見たシャクナゲの群生地とは規模が桁違いの多さで咲き誇っていた。

黒金山登山口
渓谷終点の広場、奥にベンチとトイレがある

地図にある紅葉台は標識もなく見逃して先に進む。急な登りを越え樹林の間から三角錐の黒金山が見えてきたがまだまだ遥か先のようだ。2020m地点と思われる岩が積み重なった場所に出た。展望が開け甲武信岳が見える。シャクナゲからコメツガなどの針葉樹が多くなり牛首を巻き緩く下って行くと牛首のタルに着いた。ここは南側が開けた笹原の斜面になっている。少し霞んでいたが富士山が正面に姿を見せ右に乾徳山も見える。ここから青笹に下る案内板もある。

牛首のタルから山頂まで標高差150mくらいで約30分の登りとなる。相変わらず樹林帯の仲一直線の登りはさすがにキツイ何度も立ち止り呼吸を整えながら登るが山頂は見えない。急坂も終わり緩やかな登山道になると木々の間から青空が急に開け指導票が見えてきた。木々の間にポッカリと空いた石畳みの山頂にようやく立てた。ゆっくりペースで登ってきたため登り始めて5時間50分を要したが同行者全員で一緒に山頂に立て大満足だ。

黒金山山頂にて

金峰山の五丈岩の望む

山頂からは北西側が開け国師ケ岳から金峰山、甲武信岳、波風山など奥秩父の山々と南には霞んだ先に富士山と南アルプスの山々が見渡せた。展望を楽しみ1時間ほど昼食を取りながら休憩した。この間登ってきた登山者は乾徳山から来たという単独行の3名のみであった。さすがに奥深い山は登山者で賑わうこともなく静かな山頂だった。13:30分に下山を開始牛首のタルまで20分で戻る。ここからは途中何度か登り返すがひたすら下るのみ。紅葉台からは急激な下りとなる振り返れば良くこんな急坂を登ったものだと感心しながら慎重に下り牛首のタルからシャクナゲを見ながら2時間ほどで登山口の渓谷終点に着いた。渓谷終点は軌道跡と呼ばれレールやエンジンの残骸が残っていた。渓谷終点からは周回路を森の緑を眺めながらノンビリと歩き駐車場に戻った。先月歩いた秩父7峰縦走ハイキング依頼の長時間山行となったが何とか歩き通せ松山に向けたトレーニングにもなり充実感のある山旅が出来きた。

甲武信岳

アズマシャクナゲの咲く登山道


【コースマップ】

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