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山行記録

白馬三山縦走

白馬岳(2,932m)  杓子岳(2,812m)   白馬鑓ヶ岳(2,903m)

2日目登山コース     白馬山荘→丸山→杓子岳→白馬鑓ヶ岳→大出原→鑓温泉→猿倉  

白馬鑓ヶ岳山頂 8:00

杓子岳山頂 6:30


雪渓を渡る猿

【山行記録】

丸山の奥に劔岳が見える

杓子岳と白馬槍ヶ岳

  最後の雪渓を渡り上を見上げたら急斜面の雪渓を猿が群れをなして渡っていた。雪渓を後に樹林帯の登山道をひたすら下り登ってきた登山者に小日向のコルはまだですかと尋ねるともう少しさきで注意しないと分からないと話してくれた。地塘のある鞍部から少し登るとようやく小日向のコルに着いた。なるほど良く見ないと分かりずらい場所であった。

鑓温泉登山口

猿倉荘    15:05

丸山から杓子岳を望む   5:25

白馬岳

 丸山から鞍部に下る頃にはガスの中となった、山の天気は分からないものです。岩が露出する登山道を登ると杓子岳山頂に着いたが展望なし。朝食の弁当を食べ杓子岳から鞍部に一旦下り登り返すと鑓ヶ岳山頂に着いた。ここでも展望はなく早々に下山した。

 高山植物の咲く稜線を登ると15分で丸山に着いた。白馬岳は小蓮華山から見ると白砂と岩壁の美しい山容を見せるがここから見る白馬岳は右が切れ落ち左はなだらかな山容だ。丸山に着いたときは杓子岳と白馬鑓ヶ岳が雲ひとつ無く見えたがまもなく鞍部に雲が流れ込み滝雲となりやがて雲の中となってしまった。

シナノキンバイが咲く登山道

鑓温泉分岐  8:25

 鑓ヶ岳から下ると杓子岳からの巻き道に合流し山頂から20分で鑓温泉への分岐に着いた。稜線から下るとガスで神秘的な光景のなかシナノキンバイやトモエシオガマなど様々な花が咲いていた。

  朝食は弁当にして5:10分に白馬山荘を出発した。杓子岳へは、まず頂上宿舎まで下り裏手にある丸山に登る。丸山は頂上宿舎に宿泊した登山者が日の出を見るために登られるようで日の出を見た多くの登山者が下山してきた。頂上宿舎からの稜線には多くの花が咲いていた。

大出原から一旦樹林帯に入るとクサリ場がある。縦のクサリや横のクサリ場が数ヶ所あるが危険ではないが慎重に通過する。クサリ場が終わるとクルマユリの咲く登山道があった。一か所ハシゴがあり通過すると眼下に雪渓が現れ雪渓脇にようやく白馬鑓温泉が見えてきた。

 大出原は白馬大池手前のお花畑に劣らず花が多く咲いていた。大出原の下部まで下る頃にはガスが晴れてきて岩稜の荒々しい白馬鑓ヶ岳や天狗岳、烏帽子岳が姿を現した。

天狗岳

白馬鑓ヶ岳

 分岐から30分ほど 下ると最初の雪渓があり渡り切ると大出原の標識がありここからはハクサンコザクラやチングルマ、イワカガミなどの高山植物が一面に咲いている。

 分岐から1:30分で白馬鑓温泉に10:35分に着いた。登山者は出掛けた後で小屋の従業員がテラスで休憩していた。テラスで早い時間だがパンや行動食で軽い昼食にする。休んでいると次々と登山者が下山してきた。鑓温泉は高所にあり簡単には入れない秘湯で有名な温泉である。ここに泊れば温泉に入れるがまだ猿倉まで4時間は掛かるのであきらめ30分ほど休憩し下山した。

 温泉小屋の下にある沢には温泉が流れていた。小屋を後にこの先雪渓が4ヶ所ほどありアイゼンを着けるほどでもなく通過する。最後の雪渓手前で足を痛めたという単独行の登山者がいた。ゆっくりなら歩けるようで気をつけて下山して下さいと声をかけに進む。

小日向のコル

 小日向のコルからは樹林他の登山道をひたすら下る。シモツケソウやニッコウキスゲ、ヤマアジサイなどが咲いていた。このコースは長い道のりであるが白馬大雪渓のコースと違い登山者も少なく鑓温泉までの高山植物の咲く大出原やクサリ場と小雪渓と変化に富んだルートだった。登るときにみた白馬鑓温泉登山口に14:50分に下山し林道を歩き一旦登山道に入るとまもなく白馬山荘から所要時間10時間、歩行時間8時間40分で猿倉荘に無事着いた。この時間になると登山者はほとんどいなかった。帰路白馬村の十郎の湯に入り2日間の疲れを取り20:15分に伊勢崎に戻った。


【コースタイム】  所要時間 : 10時間05分    歩行時間 : 8時間40分   歩行距離 : 15Km 

 5:10      5:25/5:30  6:30/6:35     8:00/8:05       8:25          8:55
白馬山荘  →  丸山  →  杓子岳  →  白馬鑓ヶ岳  →  鑓温泉分岐  →   大出原  →  
 
 10:35/11:15         13:15         15:05/15:10     15:15
白馬鑓温泉小屋   →  小日向のコル   →   猿倉荘   →  猿倉駐車場

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  2日目の朝はガスもなく晴れ上がれていた。朝食後白馬山荘の裏手に登り日の出を見る。高妻山方面の雲海の上から朝日が昇る。旭岳も朝日を受けすがすがしい朝だ。