会津駒ケ岳   (2,133m)

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山行記録

NO18

 尾瀬の燧ケ岳の北に長い山稜を持つ会津駒ケ岳は急峻なピークを見せる山容でないが、その尾根の長いたおやかな稜線は花の名山としても人気のある山である。

駒ノ小屋が見えてきた

9:50      水場

 駐車場を8:00に出発し国道沿いにある案内板から舗装された林道を登山口まで歩く。途中にある駐車スペースはどこも満車で路肩に駐車している車もあった。結局、林道を35分ほど登り林道終点にある滝沢登山口に8:35分に着いた。計画よりも1時間30分遅れで登山を開始した。

8:35   滝沢登山口

国道沿いにある登山口の看板

左の駒ノ小屋と奥に見える会津駒ケ岳

1.山 行 日  :  2011年7月17日(日)                       
2.山    域  :  尾瀬  
3.歩行 時間  :  6時間20分(途中休憩含む) 所要時間 : 7時間10分    
4.同 行 者  :  単独

【コースタイム】   

  野球場駐車場(8:00) → (8:35)滝沢登山口 → (9:50)水場(9:55) → (11:00)駒ノ小屋(11:05) →  
      
(11:25)駒ケ岳山頂(11:28)  →  (11:58)中門岳(12:25)  →  (13:05)駒ノ小屋(13:10)  → 

(13:55)水場(14:00)  →  (14:50)滝沢登山口  →  (15:10)駐車場

【山行記録】

 会津駒ケ岳は08年8月に登ったが駒ケ岳山頂までで中門岳まで登っていなかった。今回は中門岳まで登ろうと朝4時に出発し足尾から日光、鬼怒川、と一般道を走り檜枝岐の滝沢登山口に7:50頃に着いたが、駐車場はすでに満車で係員から国道沿いにある野球場の駐車場に駐車するよう言われ仕方なく戻った。考えればこの時期は登山者が多く、暑さもあり前泊や深夜に来て早朝から登るようだ。自宅を4時に出発したが登山口まで190Kmもあり一般道を走るため約4時間ほどかかった。1時間早く出発すればよかったと後悔する羽目となった。

 登山口から木製の階段を登り急坂を行く。カラマツ林をジグザグに登るとミズナラやブナの大木などの樹林帯の急な登りが続く。頭から汗が滝のようにひたたり落ちる。それにしても暑い!!この時間でもう下山してくる登山者がいる、小屋泊りなのだろうか?登山口から1時間15分で水場に着いた。ここは多くの登山者が休憩していた。水場までの急登も一段落、ここからは緩やかなジグザグの登りとなる。左側が開けた場所では燧ケ岳が見えるはずが今日は雲が湧き見えなかった。10時頃になると登山者が次々と下山してくる。聞けば日中は暑いので夜明けとともに登ったとの事、駐車場が満車の理由が分かる。

チングルマ

ハクサンコザクラ

 木道の登山道となると木々も低木となり湿地帯に出る。チングルマやハクサンコザクラ、イワイチョウが咲いていた。正面に駒ノ小屋と右に駒ケ岳がようやく見えてきた。暑さでヘトヘト疲れもピークだ。駒ノ小屋への最後の階段状の木道を高山植物を見ながら登る。

駒ノ小屋手前の木道を登る登山者達

11:00          駒大池

 駒ノ小屋手前にある駒大池に11:00に到着する。ベンチは多くの登山者が休憩していて満席だ。池の奥には雪渓が残っている。5分ほど休憩し駒ケ岳山頂を目指し出発した。

駒ノ小屋への雪渓を振り返る

駒ケ岳と中門岳への分岐

冷風が吹き抜ける雪渓を渡り湿原の木道を登ると会津駒ケ岳山頂と中門岳への分岐がありまずは駒ケ岳の山頂に登る。

登山道脇に咲くアズマシャクナゲ

11:25   会津駒ケ岳山頂にて

 分岐からきつい階段を登るとアズマシャクナゲが咲いていた。駒大池から25分で会津駒ケ岳山頂に着いた。ガスで展望は良くないため写真を撮ってもらい中門岳を目指す。

中門岳への登山道を望む

稜線に残る雪渓

 駒ケ岳から中門岳へは山頂の道標の横から少し下ると中門岳への登山道が良く見えてきた。中門岳は右奥でだいぶ先のように見えるが雲上の稜線に雪渓が続く快適な登山道となった。

湿原には所々地塘が点在している

湿原に咲くワタスゲ

 駒ケ岳から下ると最初に雪渓を囲むように木道が敷かれている。復路はここを右に進むと駒ノ小屋に戻れる。雪渓を何度か渡り先に進むと所々高層湿原に地塘が点在していて雪解けを待つようにハクサンコザクラやショウジョウバカマ、イワイチョウなどが咲いていた。しかしまだ雪解けが始まったばかりなのかハクサンコザクラは意外と少なかった。

11:58     中門岳

 最後の雪渓を渡り小ピークを登ると鞍部に池があり駒ケ岳から30分で中門岳と書かれた標識に着いた。ピークではなく池のほとりの標識に、ありこの辺り一帯を云うと書かれていた。中門岳はこの先を少し登った2,060mのピークのようだが今日は疲れたのでここまでとし単独行の先客がいたので証拠写真を撮り軽くクッキーとソーセージと味噌汁の簡単な昼食にした。疲れた割に食欲もなく冷やしたキュウリは暑い夏には格別美味かった。休んでいると続々と登山者が来た。スタートが遅かったので25分ほどで中門岳を後にする。

雪渓から雪解けのガスが湧き涼風が心地よい。雪解けの最初に咲くショウジョウバカマが咲いていた。

13:05    駒ノ小屋

チングルマ

 中門岳から40分で駒ノ小屋に戻った。休憩する登山者はだいぶ少なくなっていた。13:30分に下山を開始、湿原に咲く高山植物を写真に撮りながら下る。

イワイチョウ

コイワカガミ

駒ノ小屋と会津駒ケ岳

コバイケイソウ

見納めの駒ケ岳を振り返り、後は下るのみだ。登山道脇にコバイケイソウが咲いていた。

13:55    水場

ショウジョウバカマ

マイズルソウ

 下りは急降下が続くので慎重に下るが暑さと疲れで足が痛くなってきた。登る時には写真を撮らなかった、コバイケイソウやマイズルソウなど写真を撮りながら下ると40分ほどで水場に出た。ここは多くの登山者が休憩していた。水場は1分ほど下った所にあると話していたが、まだペットボトル1本ほど残っていたのでそのまま下山した

ブナの大木がある登山道

14:50    登山口にある木製階段

 水場からも登山者を追い抜きながら下り50分で滝沢登山口に着き、あとは林道を20分ほど下り駐車場に15:10分に戻った。計画では国道脇の登山口から7時間25分の予定でスタートしたが6時間05分で歩くことが出来た。単独で歩くと写真を撮りながら歩いても休憩時間や昼食時間が短くなるためガイドブックの時間より短縮でき登山口に15:20分に戻る計画通りに歩くことが出来た。暑さで汗が吹き出し水2リットルを全て飲み切ったが、来週登る予定の槍ケ岳へのトレーニングになった。帰路は「道の駅会津たじま」でソフトクリームを食べ一路渋滞もなく20:00に無事帰宅できた。


【登山地図】


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・走行ルート : 伊勢崎〜足尾〜日光〜鬼怒川〜会津西街道〜檜枝岐   190km
・走行時間  : 4時間
・歩行時間  : 登り 3時間45分 ・ 下り 2時間35分  合計 :  6時間20分

日本百名山

雪解けでガスが湧く雪渓