平標山(1,984m) 仙ノ倉山(2,020m)
谷川連峰の主脈西端に位置する平標山は標高1,984m。仙ノ倉山は谷川連峰の最高峰の山で夏は花の百名山として有名な山です。また名だたる豪雪地帯のど真ん中に位置し雪山の醍醐味を十分に味わえる山であり山スキーを楽しむスキーヤーで賑わう山でもあります。
ヤカイ沢から見上げる平標山
1.山 行 日 : 平成18年3月25日(土) 天候 : 晴れ
2.歩行 時間 : 7時間15分 所要時間 : 8時間30分
3.同 行 者 : 4名
4.コ ー ス : ヤカイ沢〜平標主稜線〜仙ノ倉山〜平標山
【コースタイム】
6:50 7:10 10:45/10:50 11:35/11:50 12:20 12:40/13:35 15:20
元橋駐車場→ヤカイ沢→平標山・仙ノ倉山鞍部 → 仙ノ倉山 → 平標山鞍部 →
平標山 → 元橋駐車場
【記録】
先週の日曜日に仙ノ倉山で遭難事故があり心配したが今日の天候は雲一つ無い快晴となり最高の雪山登山を楽しんできた。
@ 元橋駐車場 6:50 伊勢崎を5時に出発し沼田辺りから谷川連峰がはっきりと見渡せ最高の天候に感謝しながら月夜野まで高速を走り6:30分に登山口の駐車場に到着した。駐車場はまだ6台ほどで皆さんスキーを背負って登っていく。 |
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登山口の元橋駐車場 | |
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平標山は好きな山でいつも夏に登っていますが今回初めて雪山に挑戦です。経験豊富なSさんが同行するので安心です。駐車場から別荘地の車道を進み、別荘終点からは除雪されないため林道は雪に埋もれている。橋を渡りすぐ左のヤカイ沢へ入る、まだかなりの雪がある。 |
雪に埋もれた林道を歩く | |
送電線を過ぎると左に平標山の稜線が見えてきた。左側が松手山かな?右手が平標山の緩やかな稜線です。 | |
ヤカイ沢から見る平標山 | |
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雪崩れ後を発見。中央の剥げた地点から雪崩が起きたのが見える。 |
雪崩の跡 | |
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沢沿いから右手の尾根に取り付く。白銀の世界が広がっていました。先客の踏み跡をたどる。雪は思ったより硬く余り沈まないので歩きやすい。2月頃ならラッセル状態になるでしょう。 |
朝日に輝く雪原 | |
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樹林帯を抜けると一気に視界が開ける。噴煙を上げる浅間山や湯ノ丸山、四阿山など素晴らしい展望でした。 |
浅間山遠望 | |
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A 仙ノ倉山への鞍部 10:45 このルートは平標山の家と平標山の中間辺りの稜線にでるコースで稜線直下の傾斜はかなりキツイ登りですが雪山だから直登が出来る。稜線にでてまず仙ノ倉山に登ろうと平標山をトラバースし鞍部を目指す。夏はこの巻道コースは歩けません。かなり急斜面をトラバースするがアイゼンとピッケルがあれば安心して歩けました。鞍部は風が強いのか雪がほとんど有りませんでした。 |
仙ノ倉山への鞍部 | |
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風が作った自然のオブジェ。 |
強風が吹く稜線は芸術的な自然美の宝庫 | |
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B 仙ノ倉山 11:35 鞍部から45分で仙ノ倉山に到着。雪山は歩くのが楽です。山頂からは360°の展望でした。写真の左側にいる人達はスキーやスノーボードで山頂から土樽方面に滑って行きました。すごいですね! |
仙ノ倉山頂にて | |
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山頂から正面に見える山が万太郎山です。その奥が谷川岳で左側の山が一ノ倉岳です。2005年の8月に登り万太郎山から仙ノ倉山を見たのを思い出しました。仙ノ倉山から谷川岳へと続く稜線が真っ白でさすが豪雪地帯なのが良く分かります。 |
白銀が眩しい谷川連峰 | |
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仙ノ倉山からは小ピークをトラバースして歩く。平標山への登りは疲れた足には結構きつかった。時々立ち止まりながらようやく山頂に立てた。 |
平標山 | |
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平標山と奥に見える苗場山。今日は北アルプスや佐渡ヶ島まで見え、 久し振りに素晴らしい天候に恵まれ白銀に輝く山並みを堪能できました。 |
苗場山を望む | |
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C 平標山 山頂 12:40 この山頂にいる純粋な登山者は我々だけ、皆さんスーキーを担いで登ってきている。この時期はスキーヤーが何と多いんでしょう?登山技術とスキー技術の両方が要求される遊びですね。それにしても4時間位かけて登り、数十分で下ってしまうのだろうか。我々がヤカイ沢を下山していると、稜線から大自然のゲレンデをシュプールを描きながら滑り降りてきました。山スキーを楽しむ人々が多くなっているようです。 |
平標山頂にて | |
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下山は時々ピッケルワークの訓練を兼ねながら、尻セードを楽しみながら下山。途中で柳の芽吹きを発見。春はもうすぐそこです。 先週の遭難騒ぎがあり心配しながら来たが、天候に恵まれれば雪山は最高です。しかし吹雪や天候が悪い時は無理は絶対禁物です。簡単な山だと過信したら重大な事故に会うことを登山者の皆さん肝に銘じて雪山を楽しみましょう。 |
柳の芽吹き |