日本百名山  両神山 (1,723m)

 秩父の山や西上州の山に登るとギザギザとした山稜を見せる両神山。家から近いのになかなか登る機会がなかったが、今回クサリ場が連続する八丁峠コースから登ってきました。

1.山行日  : 平成15年11月23日(日)天候:晴れ
2.同行者  : 伊勢崎ハイキング協会 12名
3.歩行時間 :  6時間10分 
【コースタイム】

  7:40/8:00      9:00/9:05    10:00   11:00/11:05  11:50/12:05
上落合橋登山口 → 八丁峠  →  西岳  →  東岳  →  両神山頂 →(昼食)
                                               (12:25/13:05)
    13:20    14:30/14:40    15:35     16:25/16:40
 →  東岳  →  西岳   →  八丁峠 → 上落合橋登山口


@ 上落合橋〜八丁峠

 登山口から冬枯れの落ち葉を踏みながらつづら折れの道を登る。吐く息が白く冷え込んだ朝だが快晴で気持ち良い。所々霜柱がある。急な登りもなく1時間ほどで八丁峠に到着した。展望台にはベンチがあり北側に展望が開けている。このコースは八丁トンネルからのコースより楽に登れるようだ。
 
A 八丁峠〜西岳

 八丁峠から両神山(剣ヶ峰)までは岩場と31ヶ所ほどのクサリ場が連続する、八丁尾根と呼ばれている登山道となる。クサリは長くても10m〜15mほどで登り易いが腕の力で登るので結構腕が疲れる。行蔵坊に出ると展望も良くなる。浅間山や目の前に御荷鉾山が見える。
B 西岳 (1,613m)

 西岳山頂は狭いピークで奥秩父の山々や西上州の山が望める展望台だ。東岳から剣ヶ峰への主稜線が現われる。西岳から東岳へは一旦鞍部まで下り、急な登り返しとなる。これからあのクサリ場を登るのかと思うと気が引き締まる。
 
ここのクサリ場は足場がしっかりしていて思ったほど恐怖感もなく楽しく登ることが出来た。クサリ場を登ると赤い小さな龍頭神社の奥宮がある。一息入れ先に進む、クサリ場と稜線上の歩きと適度に疲れを取りながら進む。登山道脇にはツツジの木が多く5月初旬の頃はアカヤシオなどの花が美しい場所と思われる。

C 東岳 (1,660m)

 東岳山頂にはベンチがあり休憩に丁度良い。展望も申し分ない。西岳から続く稜線や浅間山も見える。両神山も目の前に見える。ここからしばらく樹林帯を歩き二つほどピークを越し山頂直下のクサリ場を登ると両神山の山頂にでた。
D 両神山頂(剣ヶ峰)(1,723m)
 
 山頂は岩が積み上がったピークで360°の展望だ。遠く八ヶ岳が見える。昨年赤岳から両神山を見たとき今度は両神山から赤岳を見たいと思っていたのが快晴に恵まれ念願がかない感激。山頂は多くの登山者で休む場所もなく記念写真を撮り下山した。下山は往路を戻り、東岳への途中で昼食にした。
剣ヶ峰山頂より南八ヶ岳連峰を望む。

山頂からは奥秩父の山々や上州の山々が展望出来た。
東岳より西岳を望む


 結構急な登り、下りだが思ったより楽しい体験が出来た。
東岳から西岳鞍部へのクサリ場

 垂直に近い下りのクサリ場は体を岩から離すと足場が見やすくなり安心して降りられる。(はじめは恐怖心からなかなか離れられないが)

 両神山への登山コースは白井差小屋からの登山道が閉鎖され、日向大谷口と八丁峠コースが一般的である。今回登った八丁峠からのコースは岩稜とクサリ場の連続する熟練者コースとなっているのでクサリが初心者にはきついコースです。しかし以前登った表妙義縦走コースから見れば、はるかに登り易く楽しい山行が出来た。登山者の技術に見合ったコースを選び安全で楽しい山行を計画しましょう。訓練を積んで剱岳に挑戦出来ればと思いつつ帰路に着いた。


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【山行記録】
 伊勢崎を5時30分に出発。本庄から鬼石町ー万場町ー中里村と走り299号線の志賀坂トンネルを抜けすぐ右折し八丁トンネルを抜け少し下ると登山口の上落合橋の登山口に到着した。ここまで舗装道でした。道路脇の駐車スペースは7〜8台駐車出来る。ストレッチをして登山を開始する登山口の標識が橋の脇にある。

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