神室山

かむろやま

栗駒国定公園
日本200名山

 神室山は秋田県と山形県の県境に位置し北端の前神室山(1,342m)から南端の八森山(1,093m)まで20kmに及ぶ神室連峰の主峰です。1,365mと低山でありながら豪雪により稜線の東側は雪崩や浸食によって険しい渓谷が作られている。稜線の登山道は1,300m級とは思えない高度感が楽しめた。あいにく雨となってしまったが、東北の奥深い山を山頂の避難小屋泊りで歩いてきた。

(1,365m)

《コースタイム》  
1日目(14日):歩行時間 5時間10分 8km
  6:20          8:05     10:15     10:45      11:15
 有屋口登山口 → 二股 → 八幡神 → 前神室山 → 八幡神 → レリーフピーク→
  11:55      12:00
 神室山頂 → 神室山避難小屋(泊り)

2日目(15日):歩行時間 8時間 15km
  4:10            6:15/6:30        7:15     8:00     9:35   
 神室山避難小屋 → 天狗の森(朝食) → 小又山 → 黒滝峰 → 砂利口 →
 10:35/10:50   11:15         12:45
 火打岳  →  西火打岳  → 火打新道登山口(つり橋) 

【記録】 

 伊勢崎を13日PM10時に出発。佐野ICより東北道を走り村田JCTより山形道の山形北ICよりR13号で金山町から神室ダムの先の有屋口に6時間30分に到着。車1台を下山口の火打新道登山口にデポして、朝食、準備体操と雨具を着用して出発した。

1日目 @ 有屋口〜神室山

 二股までは沢沿いに登る。鬱蒼とした樹林の中で蒸し暑くなる、二股からは沢から離れ八幡神(1325m)まで急な登りとなる。山ツツジが鮮やかな色で咲いていた。八幡神は前神室山への分岐で、ザックを置きカラ身で前神室山に登る。山頂はあいにくガスで展望できず、早々に戻り神室山を目指す。神室山頂も展望できず避難小屋に入った。小屋では多くの登山者が昼食で休んでいたが食事が終わると引き上げていった。

 今日は小屋泊まり、昼食を取り一休みしてから水場にいくが雪渓で行けず、やむなく雪の持ち帰りとなった。小屋泊まりの登山者が入ってきたので寝る場所を確保し夕食の準備。今日はインスタントラーメン、まずは雪を溶かし水造りをしてお湯を沸かす。初めての経験で面白かった。4時に食事を済ませ就寝、山の夜は早寝が一番。外は雨音がやまない明日も雨かな?板の間に寝袋で背中が痛くなるが昨日からの寝不足もあり早々と寝込んでしまった。

沢沿いの登山道を登る

前神室山頂


1.山 行 日 : 平成15年6月14日(土)・15日(日)曇り、雨
2.山    域 : 栗駒国定公園  神室連峰
3.同 行 者 : 11名

2日目 A 神室山〜火打岳〜火打新道口

 3時に起床早い人は出発の準備に取り掛かっている。外に出ると小雨とガスで視界が悪い、天候は悪そうだ。今日は火打岳までは稜線歩きで下山口まで下る長丁場のルート薄暗い中4時10分に出発した。神室山頂は風とガスで肌寒い、山頂直下にシラネアオイが咲いていた。天狗の森で朝食を取る。

 この辺りの登山道は右側は木立の緩やかな山容だが左側は急峻な渓谷となっていて所々雪渓がある。登山道も左側が切れ落ちていて慎重に歩く。雪解けのあとにシラネアオイが群生している。雨露に濡れたシラネアオイや
コバイケイソウと雪渓が美しい、晴れた日に見る光景とは違った趣だ。小ピークを越えるたびに低山が嘘のような深い谷が次々と広がる。稜線上の登山道は高低さも余り無く快適に歩ける。火打岳まで下ると後は樹林帯の中、火打新道登山口までの急坂を下る。所々ロープが張られていた。この頃になると右の膝下が痛くなってきて足を突くのが辛くなる。

 車を有屋口まで取りにいくため田中さんと五十嵐さんが先に急いで下る。我々は時間があるのでゆっくり下る、沢の音が聞こえてきたら、ようやく吊り橋が現われ登山口に到着した。車が戻るまでノンビリ休憩。長丁場を歩き、さまざまな花に出会え楽しい山歩きが出来た。よく言えば神室連峰の山並みが楽しめれば最高だったが、いつの日か機会があればその時の楽しみに残しておきたい山だった。

シラネアオイ

雪渓

下山口の吊り橋

火打岳にて

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