南アルプス      鳳凰三山  NO 2


地蔵岳のオベリスクと賽の河原
  1. 山 行 日 : 平成17年10月22日(土)・23日(日)
  2. 天    候 : 1日目:曇り  2日目: 晴れ
  3. 歩行 時間 : 1日目:4時間30分  2日目:5時間15分
  4. 地    図 : 山と高原地図(41)北岳・甲斐駒(南アルプス) 1/50,000 
  5. 同  行 者 : 単独 
  6. コ ー ス  : 青木鉱泉〜中道〜薬師岳小屋(泊まり)
              薬師岳小屋〜薬師岳〜観音岳〜地蔵岳〜鳳凰小屋〜ドンドコ沢〜青木鉱泉        

【山行記録】  2日目 10月23日

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■ 山の記録



■ 山の記録

薬師岳(2,780m)、観音岳(2,840m)、地蔵岳(2,764m)

 5:40       5:50    6:20/6:30    6:55     7:55     8:00/8:40
薬師岳小屋 → 薬師岳 → 観音岳  → 分岐 → 赤抜沢ノ頭 → 地蔵岳 →

9:00/9:15   9:40/9:50   9:55/10:00   10:40/11:00  11:25/11:55   13:05
鳳凰小屋 → 五色ノ滝 →  白糸ノ滝  →  鳳凰ノ滝 → 南精進ノ滝 → 青木鉱泉
  

 @ 薬師岳  5:50

4時に起床、早い人は出発の準備を始めている。今日は早朝に出発なので小屋の朝食は予約せず、5時に食堂でパンとコーヒーで朝食を済ませた。外に出ると団体グループが準備体操をしていたので一緒に体操をする。気温はなんとー7℃と寒く風もありさらにガスもかかっている最悪の天候だ。雨具の上着を着用して5時40分に小屋を後にすると10分で薬師岳に着いた。 
稜線に出るとハイマツが霧氷で白くなっている。風が強いのか枝が横になびいている。しかし寒い・・・・が霧の中に朝日がさして来る幻想的な朝でした。
観音岳に目指し花崗岩の砂礫を歩く。視界が徐々に開け夜が明けてきた。
A 観音岳  6:20

観音岳は巨岩が折り重なった山頂だ。写真を撮るも手がかじかんでシャッターが良く押せない。次々と記念写真を取り合い観音岳を後にする。
観音岳を後にする頃になると急にガスが晴れ周囲の展望が開け感動の瞬間でした。振り返ると白砂の登山道から観音岳が現れる。ここからは地蔵岳も見えてきた。小さなピークを越しながら左に白峰三山を正面に地蔵岳を見ながら快適な稜線歩きでした。
北岳は厚い雲に覆われていたが徐々に姿を現してきた。山頂付近は薄っすらと雪化粧している。紅葉と雪化粧のコントラストが美しい。昨年北岳に登り、鳳凰三山を眺め今日は鳳凰三山から北岳を目の前にして歩いている、山の素晴らしさと、ここに居る自分に感謝しながら記念写真に納まる。
B 赤抜沢ノ頭  7:55

鳳凰小屋への分岐を過ぎると地蔵岳のオベリスクと賽の河原が眼下に現れる赤抜沢ノ頭に出る。甲斐駒ケ岳、仙丈岳、八ヶ岳 と素晴らしい展望が待っていた。
C 地蔵岳  8:00

赤抜沢ノ頭から賽の河原へは数分で下る。天を突くオベリスクを真近に見る。これが有名なオベリスクか・・・・と感慨深く見上げ、もう少し近くまで行こうと登ると、観音岳の横に富士山が現れた。オベリスクはロープがあり登れると言うがここまで来て危険を冒すことは無い。下山して賽の河原に置かれたお地蔵さんを甲斐駒ケ岳をバックに写真を撮る。ここのお地蔵さんは子宝に恵まれた人がお礼に持ち運び奉納すると言う。いつだったかNHKで放送していましたね。心残りであるが地蔵岳を後に鳳凰小屋に下る。
D 鳳凰小屋  9:00

地蔵岳から20分ほどで小屋に着いた。小屋の主人がベンチはペンキ塗りたてだからそちらのベンチで休んでくださいと言われザックを降ろし休憩。日だまりで暖かい、薬師小屋に泊まり同じコースを歩いている登山者も休んでいた。小屋で記念バッチを購入、登山者は皆さん出発した後で閑散としていた。小屋の脇に御座石鉱泉と青木鉱泉への案内標識がありドンドコ沢コースを下る。
E 五色ノ滝  9:40

ドンドコ沢のコースは思ったより歩きやすい、樹林帯に入り滝の音が聞こえてくると五色ノ滝の標識があり、数分で豪快に流れ落ちる滝が現れる。このコースで一番美しい滝でした。続いて白糸ノ滝、鳳凰の滝、南精進ノ滝が次々と現れ疲れた足安めに丁度よかった。
山コースと沢コースとの分岐に12:35分に出た。沢コースを下ると青木鉱泉まで1時間20分ほどで山コースより10分ほど短縮できるとある。ドンドコ沢の標識がありしばらく歩くと青木鉱泉の庭に出た。ここで入浴できると言うが11月にクラブの編笠山を計画しているのでその時利用する小渕沢の「延命の湯」を下見兼ねて立ち寄ることにして車に戻り帰路に着いた。
林道を抜け民家の近くに出ると富士山が見えた。こちらの人はいつも富士山が真近に見られて羨ましいですね。

今回の鳳凰三山は昨年の北岳に登って以来の念願の山だったので天候が気になったが本当に来て良かった。マイナス7℃を体感し、ガスで展望出来なかったらと思いながら、展望の無い樹林帯のきつい登りをひたすら薬師岳小屋まで登ったが本当にきつかった。北岳に登った時よりハードに感じたのは、単独行で意外とハイペースな歩きになるからですかね?2日目はガスが晴れ快晴の青空が現れた時は本当に来て良かったと感動した。苦しい登りと素晴らしい展望を与えてくれる自然に魅せられ次はどの山に登ろうかと思いつつ帰路に着いた。

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