唐松岳 (2,696m) ・ 五竜岳 (2,814m)
白馬三山と鹿島槍に挟まれて大きな山容を見せる五竜岳は後立山連峰にそびえる骨太の岩峰で壮大なスケールと迫力で圧倒する荒々しき山稜。白馬連峰を真近に望め高山植物の花々を楽しめる唐松岳と五竜岳を八方尾根から登り遠見尾根を下るコースを縦走してきました。
1.山 行 日 : 平成18年7月30日(日)・31(月) 天候 晴れ
2.山 域 : 北アルプス
3.コ ー ス : 八方尾根〜唐松岳〜五竜岳〜遠見尾根
2.歩行 時間 : 1日目: 6時間30分 2日目 : 6時間10分
3.同 行 者 : 3名
【山行記録】
このコースは今年は必ず歩くと決め計画した山で、23日・24日で計画したところ梅雨明けが遅く雨の予報で中止したが、諦めきれず1週間遅れで挑戦した。丁度梅雨明けとなり素晴らしい展望に恵まれ最高の山歩きができた。1日目は八方ゴンドラとリフトで八方山荘まで登り唐松岳から五竜山荘までの展望を楽しみながら縦走してきた。
@ 八方第3駐車場 6:05/6:45 伊勢崎を2:50分に出発。上信道長野ICより白馬村八方第3駐車場に6時に到着し軽く朝食を食べ出発。心配した天気も大丈夫だ。駐車場からこれから登る五竜岳が見えた。 |
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A 八方池 8:25/8:50 まずは八方駅からゴンドラとリフトを乗り継ぎ八方池山荘前まで一気に標高を稼ぐ。観光客や登山者で賑わっていた。目の前に京都から来た中学生70名の団体がいて追い越すのが大変だった。八方池まではハイキング気分の観光客が多いい。あいにくガスで八方池から望む白馬三山や不帰ノ嶮が見られず残念だった。 |
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B 丸山ケルン 9:50/9:55 八方池から丸山まではダケカンバの巨木が目立ち所々に左側の斜面に花畑が広がっていた。雪渓脇の登山道にはシラネアオイが咲いていた。ショウジョウバカマ、サンカヨウ、ミヤマダイコンソウ、ニッコウキスゲなど花が多く、なだらかな登山道を登る。チングルマノの咲くハイマツの斜面を抜けるとケルンの立つ丸山に着いた。天候がよければ白馬三山の好展望の場所である。この辺りまでなら簡単に来られる場所です。 |
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丸山を過ぎるころからガスも晴れ不帰ノ嶮が現われた。 下界は雪渓から湧くガスが視界を遮っていたようだ。この辺りまで登ると雲の上となった。 |
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C 唐松岳頂上小屋 10:40 ハイマツの稜線を進むみ主稜線に近くなり崩落地やクサリ場を登ると唐松岳頂上小屋に着いた。登り始めて3時間でした。多くの登山者は日帰り登山だというのが分かります。小屋の前は多くの登山者で賑わっていた手軽に登れ素晴らしい展望が期待できる唐松岳は人気の山でした。 |
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D 唐松岳山頂(日本三百名山) 10:05/10:20 唐松岳へは唐松岳頂上小屋にザックを置き身軽で登る。山頂へ続く登山道の登山者が列をなして登っていく。唐松岳頂上小屋から20分で山頂に立てた。剣岳が目の前に見え素晴らしい展望だ。あいにく白馬岳はガスの中で、時々ガスの晴れ間から覗く程度でした。 |
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E 唐松岳頂上小屋 11:35/12:05 唐松岳からの下山は15分で戻り昼食にした。小屋前のテラスは食事や休憩の登山者で溢れていた。ここから唐松岳や剣岳を見ながら食事ができるのは登った人への自然からのプレゼントです。 |
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食事を済ませ、いよいよ五竜岳を目指し出発。八方尾根コースから別れ牛首への登山道に入る。 | |
F 牛首 12:15 牛首の先は、このコース唯一岩稜帯となる。ナイフブリッジの岩稜は、クサリを伝わって慎重に下る。正面にこれから目指す五竜岳が聳えていた。 |
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登山道脇に咲くシモツケソウ、ウツボグサ | |
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岩稜帯の牛首を下りきるとなだらかな登山道になる。稜線の南側から残雪が暖められガスが湧き上がっている。 |
最低鞍部を過ぎハイマツ帯の急斜面をジグザグに登り詰めると白岳が見えてくる。黒部谷にのびる草原状の尾根を右に見ながら縦走歩きを楽しめるはずが、ここからが大変でした。白岳への登山道が見渡せ先方を歩く登山者の姿が見えるがなかなか足が進まなくなった。黙々と歩くしかない辛い時間が過ぎる。 | |
E 白岳の遠見尾根分岐 14:25 ようやく遠見尾根への分岐標識がある白岳に立つと雄大な五竜岳と赤い屋根の五竜山荘が見えホットした。 |
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F 五竜山荘 14:30 着 ようやく山荘に到着。宿泊の手続きを済ませ部屋に落ち着く。昨日は大混雑だったというが今日はどうだろうか。玄関前のテラスに出てビールを飲みながら大阪から来たという3人連れの登山者と山談義、普段はマラソンをして名古屋国際や東京国際マラソンなどに参加しているという。山はマラソンを走るよりキツイと話していた。雪渓から湧くガスに夕日が当たりブロッケン現象が現われた。初めての体験に感動しました。 |
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朝ゴンドラで一緒だった女性の単独行さんと再会した。山岳ガイドをしているといい今日五竜山荘に泊り明日は鹿島槍ヶ岳を登り立山まで縦走するといっていた。すごい女性に感心しながら楽しい山の話に話題が弾む。一期一会の登山者との談笑ができるのも宿泊登山の楽しみですね。雲で夕日は期待できなかったが、戸隠山、高妻山、妙高・火打山の稜線がシルエットに見え静かに日が暮れていった。 |
【1日目 コースタイム】
6:45 7:00/7:15 7:35/7:40 8:25/8:50 9:50/9:55
八方第3駐車場 → 八方ゴンドラ駅 → 八方山荘 → 八方池 → 丸山ケルン →
10:40/10:45 10:05/10:20 11:35/12:05 12:15 13:15 14:30
唐松頂上小屋 → 唐松岳 → 唐松岳頂上小屋 → 牛首 → 鞍部 →五竜山荘