北アルプス 朝日岳 (2,418m)
朝日小屋から35分で朝日岳山頂に着いた。山頂からは劔岳や白馬岳や旭岳が望めた、5分ほど休み栂海新道との分岐となる吹上のコルに下る。清々しい空気のなか展望の稜線を歩くのは気持ちが良い、次々と登山者が下ってくる。
朝日岳はなだらかな山容の山で登山道脇に多くの高山植物が咲き乱れる人気のコースで緩やかに下る素晴らしい展望だ。朝日岳山頂から25分で栂海新道との分岐となる吹上のコルに着いた。栂海新道は新潟県の親不知の日本海まで下る13時間ほどかかる長丁場のコースで登山通に人気があるそうです。吹上のコルから少し下ると登山道脇に数多くの花々が咲き誇る場所があった。ここは朝日岳で一番の撮影スポットで昨年来た時は余り咲いていなかったと話す登山者がいた。シモツケソウ、ツリガネニンジン、ミヤマシシウド、ハクサンフウロなどが朝日岳を背景に美しい山岳風景を楽しませてくれる場所だった。
カエルに似た奇岩
11:55 瀬戸川出合い
【山行記録】
3日目も天候は晴れ、朝日岳に登り栂海新道との分岐の吹上のコルから五輪尾根を下り蓮華温泉までの高山植物の咲くコースを歩く。
6時に朝日小屋を出発する。整備された小屋からの木道を歩くと間もなく朝日岳に取り付く。振り返えれば朝日小屋が小さく見える急坂をジグザグに登ると夜露に濡れたチングルマやミヤマキンバイなどが咲いていた。雪渓を渡りさらに一登りで木道となり朝日岳山頂に着いた。
【3日目 コースタイム】 歩行時間 : 7時間30分 所要時間 : 8時間20分
朝日小屋(5:30) → (6:35)朝日岳(6:40) → (7:05)吹上のコル(7:10) →
(9:15)花園三角点 → (10:25)白高地沢(11:00) → (11:55)瀬戸川出合(12:00) →
(12:50)兵馬ノ平 → (13:40)蓮華温泉キャンプ場 → (13:50)蓮華温泉
蓮華温泉キャンプ場
展望の尾根歩きから樹林帯に入り岩場を下るとまもなく白高地沢に出た。ここで軽く昼食にした沢の対面にカエルに似た奇岩があった。白高地沢の橋を渡り瀬戸川出合の橋を渡り1時間ほど歩くとこのコース最後の湿原となる兵馬ノ平に出た。
10:25 白高地沢
吹上のコルに下る
念願の蓮華温泉から白馬大池山荘に泊り雪倉岳を経て朝日岳を縦走する3日間の山旅は快晴の中、高山植物の様々な花々とライチョウにも出会い、白馬岳の美しい山並みや劔岳から高妻山・雨飾山・黒姫山などの山岳風景を楽しみながら約30kmを23時間20分余りかけ歩く行程は楽しい山旅となった。日本300名山の朝日岳は百名山に劣らぬ素晴らしい山で豊富な高山植物を求め登山通が訪れる山だった。朝日岳から蓮華温泉へのルートは紅葉の時も素晴らしい光景を見せてくれるだろう。
兵馬ノ平にはシモツケソウ・オオバギボウシ・トリカブトなどが咲いていた。兵馬ノ平を後に緩やかな登山道を登り野鳥のの森への道標をを過ぎると間もなく蓮華温泉キャンプ場に出た。ここから蓮華温泉までは林道を20分ほど歩くのだが早く駐車場に戻ったTさんがここまで車で来て待ってくれた。おかげで林道を歩かずに蓮華温泉の戻れた。蓮華温泉で入浴し疲れをとり食堂でソバを食べながら3日間の縦走を振り返りながら歓談し帰路に着いた。
五輪尾根の眼下には高層湿原があり木道が1本のスジのように見える。朝日岳からのコースは数多くの湿原が繰り返し現れる、花の種類もニッコウキスゲ、キンコウカ、オオバギボウシ、ツリガネニンジン、ミヤマシシウドなどが湿原により変化するので写真を撮りながら下る楽しい登山道だ。花園三角点は湿原の中でなく低木のある登山道脇に道標がある。眼下には蓮華温泉が見えるがまだ遥か先に見えた。
登山道には沢や木道のある湿原を交互現れわずかなアップダウンを繰り返しながら下る。ニッコウキスゲやヒメオウギアヤメ、シナノキンバイなどが疲れを癒してくれるコースだ。
五輪尾根から見る朝日岳
蓮華温泉
8:15 花園三角点
7:05 吹上のコル
シモツケソウ・ オオバギボウシ
展望の良い稜線
6:35 朝日岳山頂
夜露に濡れたチングルマ
朝日小屋から見る朝日岳
朝日小屋
トリカブト