大ナゲシ (1,532m) ・ 赤岩岳 (1,440m)
西上州の山でも上級にランクされる大ナゲシと赤岩岳は両神山の北西にあり、岩峰の美しい山。露岩を登り山頂に達するコースは素晴らしい展望が待っていた。
【山 行 日】 平成18年5月6日(土) 天候:晴れ
【歩行 時間】 7時間
【同 行 者】 8名
【コースタイム】
7:15 8:15/25 9:05/10 9:45/50 10:15/25 11:35/55
小倉沢登山口 → 赤岩峠 → 大ナゲシ山頂 → 赤岩峠 → 赤岩岳山頂 → 1583m峰 →
12:15 12:45 13:05/13 13:40/50 14:10/20 14:50 15:30
最低鞍部 → P4 → P3 → P2 → P1 → 八丁峠 → 上落合橋 → 小倉沢登山口
西上州 赤岩尾根縦走
大ナゲシから望む赤岩岳
両神山はギザギザした頂稜が連続する山であるが実は八丁尾根と赤岩尾根で西端が赤岩岳だ。八丁尾根はクサリが整備された一般コースであるが、赤岩尾根は整備された登山道はない踏み跡やヤブを頼りに岩峰を登降下する熟練者向きの岩稜縦走コースとある。今日は岩登りを堪能しながら大ナゲシから赤岩尾根を縦走してきた。伊勢崎を5時に出発秩父市を抜け大滝村から日室鉱山を目指し鉱山の社宅がある駐車場に7:05分に到着(伊勢崎から87km)。出勤前の従業員の方に駐車の許可をもらい社宅の裏手の標識を見ながら登り始める。
小倉沢登山口 8:25 日室鉱山の社宅がある駐車場からこれから登る赤岩岳を望む。登山口は駐車場の奥にある。 |
|
赤岩岳を仰ぎ見る | |
登山口の標識 山道の入口には、「右→群馬県上野村ニ至ル 左←赤岩神社入口 柳瀬鉱業所」という石の道標が建てられていた。 |
|
登山口の道標 | |
登山口からはジグザグの急傾斜な登りが稜線まで続く。稜線に出ると石祠のある赤岩峠だ。真直ぐ下れば上野村の野栗沢へのコースで右が赤岩岳,左が大ナゲシへのコースだ。峠から正面の大ナゲシを見ながらまずは大ナゲシを目指す。 | |
赤岩峠から見る大ナゲシ | |
峠からは少し急登があるがすぐ平坦な稜線になる。天丸山への分岐を右に巻くと登山道にシャクナゲが多く見られる。ヒノキに囲まれた次の小ピークから左手の尾根方面を進むと大ナゲシの基部に着いた。ここまでの登山道は踏み跡もしっかりしていた。 | |
赤岩岳を望む | |
岩には赤ペンキが付けられている。直ぐ左に鎖が見える。立木もあり想像していたほど難しい岩場ではない。取りあえづ鎖を頼りにして登る。縦、横、縦と鎖に沿って進むと低木帯に出た。ちょうどここは肩に当たるところのようだ。数十m進むと第二の岩場が現れる。ここにも鎖が付けられてはいるが特に緊張することもなく登りきると、大ナゲシの頂上に到着した。 | |
大ナゲシ山頂にて | |
![]() |
山頂からの展望は素晴らしく西上州の山々、八ケ岳、金峰山、すぐ東には赤岩岳の絶壁とその先に両神山が見える。写真を撮り下山、登るときは楽に登った岩場も下りは慎重に足場を確認しながら降り赤岩峠に戻る。 |
アカヤシオ | |
峠からは赤岩岳から八丁峠まで縦走だ。赤岩岳へは直進ではなく、北のルンゼをザイル使い慎重に登りコルに出たら、樹林帯に入りしばらくトラバースした後、垂直に近い3mほどに岩場が現われる。右の岩稜から取り付くが、足場はしっかりとしており、すぐに樹林帯の中の急登となり、山頂に到達。頂上は木々に囲まれているが、数歩西に進んだ切り開きの岩場上からは大ナゲシが眼前に見える。南側は赤岩大岩壁が切れ落ちている。八丁尾根へはヤセ岩稜を行く。 | |
赤岩岳山頂 | |
赤岩岳を後に小ピークを何度も登り返すが次々と岩場が現われる。こんな場所登れるのだろうかと思いながら進む。登山者はほとんどいないコースは赤テープが頼り一人だと不安になる山です。 | |
P4からP1へと続くピークのそそり立つ岩壁に圧倒される。剣岳に登る訓練だと思いながら登る。結構クサリがあり足場も悪くなく高低差も余りないので意外と疲れずに歩けた。 | |
立ちはだかる岩壁 | |
P1を登りきると後は八丁峠への下りだ。3年前にここから両神山に登ったのを思い出しこんな山があったのかと感心してしまった。 | |
八丁峠 | |
八丁峠から上落合橋に下る。上落合橋の駐車場には岐阜からきて明日両神山に登るという登山者がいた。またここで出会った単独行さんは赤岩岳から両神山を登り今下山したとの事、すごい人がいる者だと感心させられた。車道を小倉沢の登山口まで40分ほど歩き無事戻った。 | |
登山口の駐車場 |