山行記録

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1.山 行 日  :  2014年6月20(金)〜22日(日)
2.山    域  :  北海道 
3.登 山 口  :  倶知安(比羅夫)コース
3.歩行 時間  :  9時間00分     所要時間:9時間40分
4.同 行 者  :  ツアー6名 

羊蹄山山頂


日本百名山          羊蹄山   (1898m)

  

キバナシャクナゲ

下山を始めると避難小屋が見えてきた、右側の小屋は100名収容だったが現在は左の40名収容の新しい小屋になったという。

  避難小屋跡から7分ほど下ると山頂から岩稜帯の火口を一周する登山道と合流し大きな石がある真狩コース分岐があり下山する。ここで山頂にいた二人連れの登山者が降りてきた。同じくらいの時間で下山してきて比羅夫コースに下山していった。

京極コース分岐を過ぎると間もなく一等三角点があった。ここは真狩岳山頂で三角点の先が羊蹄山山頂で10分程岩場を登る。

8合目   10:10

【山行記録】

羊蹄山は支笏洞爺国立公園にある1898mの独立峰で蝦夷富士とも呼ばれ親しまれている。古くは後方羊蹄山と書いて「しりべしやま」と読み、マッカリヌプリ、現在は羊蹄山「ようていざん」と略称で呼ばれている。登山コースは真狩コース、倶知安(比羅夫)コース、京極コース、喜茂別コースの4コースがある。山口から山頂まで1500mの標高差は富士山の5合目から登るのと同じだが山頂部に避難小屋があるだけで基本的に日帰りで縦走かピストンする山である。

ツマトリソウ

山頂にて     11:35 

火口壁の稜線を歩く

  羊蹄山は蝦夷富士とも呼ばれる独立峰で気象の変化も激しい山ですが今回は登り始めはガスのかかる登山道を登ったが途中から晴れ上がり高山植物の花々と快適なお鉢巡りで山頂に立ち雄大な山岳風景を楽しめた。しかし所要時間9時間40分と日帰り登山では富士山並みのきつい登山でもあった。

  登り始めて5時間20分で念願の羊蹄山山頂に立つ。山頂では多くの登山者が交替で記念写真を撮る。日本百名山81座目の登頂です。山頂からの展望と同行の皆さんに感謝しピースポーズで写真に収まる。山頂で25分程休む、昼食はアルファー米の赤飯とパンを少々食べ下山を開始した。

登り始めて4時間45分でようやく火口壁の稜線に出たここからは時計回りで北山経由でお釜とお花畑を楽しみながら山頂を目指す。

お鉢巡りは快適でした、左には支笏湖方面がの町並みが見え、右は母釜と大火口跡の父釜を見ながら快適に歩く。

  北山が見えてくると山頂がもうすぐだろうと感じられる景色となってきた。キバナシャクナゲが咲いている。2年前に歩いた大雪山からトムラウシに縦走した時以来のキバナシャクナゲの群生に出会えた。残雪と北山をバックに記念写真を撮る。

久しぶりにシラネアオイの群生に出会え感激した。疲れてきたが花々や展望が開けてくると山頂への期待が高まり頑張ろうと登る。

  登山道に咲くウコンウツギが疲れを癒してくれる。ガスが晴れ暑くなってきた中、石がゴロゴロした登山道をジグザグに登る。6合目付近から振り返れば半月湖が見える。

  登り始めて3時間30分ほどで七合目に着いた、ここは展望が開け休憩に丁度良い。休んでいると若者が登ってきて群馬から来たと話すと懐かしそうに自分たちは高崎経済大学を卒業し現在札幌に住んでいると言う二人連れが登ってきた。この辺りから低木帯になる。

  登り始めて1時間で2合目に着いた。このルートは1合目から9合目まで表示があり登山のポイントになりました。登り始めた時はガスがかかっていたが次第に晴れてきて朝日がガスの切れ間にさして美しい神秘的な光景を見ることが出来た。

  登山口の駐車場はほぼ満車で移動できやすい場所に駐車して登山開始。登山口にコース案内図があり山頂まで5時間10分との案内板があった。6:15分に新緑の登山道を山頂からの展望を楽しみに歩き始める。歩き始めは緩やかな針葉樹林帯を歩くが間もなく急なジグザグの登山道になる。.

  今回はクリーンクラブの山行に参加、前橋を5:30に出発しフェリーで新潟港から10:45に出航し小樽港に翌日4:30に到着し登山口の倶知安(比羅夫)コース登山口に6:00に到着した。ツアー登山だからできる比羅夫コースから登り真狩コースを下山する縦走コースを登ってきた。

真狩コース分岐

お花畑を歩く

真狩コース分岐  12:37

真狩村から見た羊蹄山

登山口から見た羊蹄山

ナナカマドとニセコスキー場

エゾツガザクラ

  避難小屋分岐がある9合目からは岩稜帯の登りとなるがシラネアオイはまだまだ登山道脇に咲いていた。9合目まで4時間30分ほどで着いた。久しぶりの長丁場の登山だが展望に恵まれここまで疲れもなく登ってきた。

9合目   10:40

森林限界を越え岩稜帯を登る

*コースタイムは気象および体力で異なりますので参考とします。

【コースタイム】 

    6:15             7:15        7:35       7:55/8:00       9:05         10:40               
比羅夫コース登山口   →   二合目   →   三合目   →   四合目   →   六合目   →   九合目  →  

 10:45             11:35/12:00       12:30             12:37             12:55      
避難小屋分岐   →     羊蹄山   →   旧避難小屋跡   →   真狩コース下山口   →   九合目  →  

 
13:15       14:20/14:25        15:55
八合目   →   五合目   →   真狩コース登山口   
     

九合目    12:55

洞爺湖を望む

真狩コース登山口  15:55

  避難小屋には立ち寄らず下山する、眼下に洞爺湖が見え中ノ島の奥に昭和新山が見えた。八合目から樹林帯に入り高山植物の花々や展望を楽しみながら歩く4合目あたりから膝の内側が痛くなり足を置くのも痛みが走るほど疲労してきたが転ばぬよう慎重に歩きようやく真狩コース登山口に無事下山した。

避難小屋

稜線を後に下山する

  山頂を後に真狩コース分岐まで戻り母釜と父釜の稜線を下り旧避難小屋跡に登り返す。この頃になると足に異変が起きる、一歩一歩ゆっくり登ると旧避難小屋跡の火口壁稜線に出た。振り返れば今日歩いてきた稜線が一望できる。

旧避難小屋跡   12:30

歩いてきた稜線と火口跡を望む

山頂から父釜を望む

三角点

山頂まであとわずかとなる、所々、イワウメやミヤマキンバイの咲く見事なお花畑があり疲れを癒してくれる。

登山道にエゾノツガザクラが咲いている。羊蹄山は様々な高山植物が時期を替えながら咲く山で、夏山は多くの登山者が訪れる。

ミヤマキンバイ

稜線に出る    11:00

単調な登山道を登り始めて40分ほど登ると風穴があり、登山道にショウジョウバカマが咲いていた。ここからは急な登りとなる。

正面に北山が見えてきた

まだまだ続くシラネアオイ

北山をバックに

七合目から30分程登るとシラネアオイが咲いていて、この辺りからは登山道脇にシラネアオイが群生してる。

シラネアオイ

石がゴロゴロした登山道

ウコンウツギ

7合目   9:40

  ジグザグで単調な登山道を登り続ける。各ポイントで適宜休憩をとりながらひたすら登ると後に雲の中からニセコアンヌプリ山が姿を見せた。ニセコスキー場で有名な山ですね。

ニセコアンヌプリ  1308m

7:55   4合目

7:12   二合目

ショウジョウバカマ

風穴

登山口にあるコース案内図

6:15    比羅夫コース登山口