燕岳 (2,763m) ・大天井岳 (2,922m)

  花崗岩の風化による奇岩と白砂がハイマツの緑に映える美しい北アルプス入門の山。燕岳と表銀座縦走コースの稜線歩きにクラブ山行のCL として登って来た。

         燕  岳

1.山 行 日  : 平成18年8月6日(日)・7日(月)  天候 : 晴れ
2.山    域  : 北アルプス
3.コ ー  ス  : 中房温泉〜燕岳〜大天井岳〜中房温泉
4.歩行 時間  : 1日目: 6時間00分    2日目 : 6時間55分
5.同 行 者  : 15名


  燕岳は3年前に常念岳から燕岳に縦走したとき登った山で、他の山と違う女性的な美しい印象を受けた山でした。今回はクラブの夏山山行として登って来ました。

【1日目 コースタイム】

  8:15        8:45/8:50    9:20/9:25   110:05/10:10     10:50/11:00   
中房温泉登山口 → 第一ベンチ → 第二ベンチ → 第三ベンチ  →  富士見ベンチ →        

11:35/12:10   12:30/12:35   13:25/13:50 14:25/14:35  14:55/15:05   15:40
合戦小屋  →  合戦沢ノ頭  →  燕山荘  →  燕岳  →  北燕岳  → 燕山荘(泊り)


【1日目 山行記録】

@ 中房温泉登山口  8:15

 伊勢崎を4:20分に出発し3時間15分(200km)ほどで登山口に着いた。すでに駐車場は満車で路肩に止めた。登山口には3年前には無かったと思われる中房温泉の日帰り温泉施設が出来ていた。
A 第一ベンチ  8:45

 登りはじめて30分、丁度休憩したくなる場所に有る。ここは唯一コースで水場がある。少し下った沢に湧き水があり冷たくてうまい。
B 第二ベンチ  9:20/9:25

  第一から第二べンチは30分で着いた。ここも多くの登山者が休憩していた。第三ベンチまでは樹林帯の登山道で暑さよけとなり助かる。 

 
 合戦尾根は日本三大急登と呼ばれているが、30から40分程度で休憩できるベンチが4ヶ所設置されていて意外と登りやすい。唯一急登となるのは第三ベンチから富士見ベンチの間の30分がキツイ登りを強いられるが間もなく合戦小屋に着く。
C 合戦小屋  11:35/12:10

  ガイドブックでは登山口から3時間が登りの目安だが登り始めて歩行時間2時間45分で着いた。同行の皆さん結構健脚な方たちでした。合戦小屋と言えばスイカが有名ですよね。登山者の皆さんも食べていました。今回は1/8切で800円を半切に分け食べました。甘くて美味しかった。ここで軽く昼食タイムとした。
D 合戦沢ノ頭  12:30/12:35

 合戦沢ノ頭に出ると展望が開けてくる。森林限界を越え大天井岳への稜線や燕山荘と燕岳が見える。
合戦沢ノ頭から望む燕岳 
E 燕山荘  13:25 

 合戦沢ノ頭からは登山道脇の斜面にミヤマダイコンソウ、ヤマブキショウマカラマツソウ、ニッコウキスゲなどが咲いていた。燕山荘直下の階段を登り詰めると目の前に燕岳が現われる。何度見ても美しい山です。受付で宿泊の手続きを済ませ、部屋に案内されザックを置き燕岳へ登る。花崗岩と白砂・ハイマツの緑のコントラストが美しい山だ。
F 燕岳山頂  14:25

 平坦な白砂の道は歩きやすい。コマクサは少し遅いのか枯れかけていたがザレ場の咲くコマクサは可憐な花ですね。イルカ岩や奇岩の見ながら山頂直下の階段を登れば燕岳山頂だ。山頂は花崗岩の上で標識はなく岩に山名を刻んだ標識が取り付けられていた。山頂からは槍ヶ岳、剣岳、鹿島槍ヶ岳や裏銀座コースの山々が展望できる。
 山頂で記念写真を摂り北燕岳まで足を延ばす。このコースもコマクサの群生地が広がっていた。
F 燕山荘  15:40

 山荘に戻り生ビールで乾杯。山でのむビールはうまい。夕食は結構ご馳走だった。夕食後7:30より食堂でオーナーの赤沼氏による燕岳の素晴らしさ、熊との共存の話、自然保護の重要性などの話があり念願のアルプスホルンの演奏を堪能して眠りに着いた。

 2日目へ

トップページへ

山の記録へ

燕山荘

 燕岳は北アルプス入門の山で燕岳の往復なら初級コースである。しかし日本三大急登と呼ばれる合戦尾根コースは登山初心者では無理だがそこそこの経験があれば決して登れない山ではない。脚力に合わせゆっくり登ればよい。北アルプスの素晴らしい展望が待っています。


写真集