錫ケ岳
2388m
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水場
稜線に出ると展望が一気に広がり、尾瀬の山々や男体山や奥日光の山々が一望できた。
左がバイオレットコースの案内板
最後の砂防ダムを越す
最後のダムを越えてからは石のゴロゴロした河原を上流に向かって歩く。間もなく沢出合いにでる、水量のある右の沢をテープを探しながら進む。やがて沢の中央に大きな岩があり2か所ケルンのように石を積んだ場所があった。所々残雪が現れてきて、やがて右からの沢と合流する場所に着いた。ここが尾根取付のようです。
水場分岐からはいよいよ錫ケ岳への登山道に入る。登り始めるとまもなく登山道が残雪で埋まっていた。所々あるテープや標識を探しながら登る、アイゼンが無くも問題なく登れるが急な場所はキック、ステップで登った。
水場への尾根コースは左のピンクテープを登って行きます。取付点では2本の沢がありネットで右の沢コースから水場に登る登山者もいるようです。我々は尾根コースを登る、沢からはわずかな踏み跡のある登山道をテープを頼りに進む。
残雪の至仏山が見える
水場
急斜面のザレ場
最初の砂防ダム
7:40 発電所沈砂池
沢左岸の山並み
リフト降り場に向かって少し下ると第二リフト上にコース案内板がありバイオレットコースの左の斜面を登る。かなり急傾斜のコンクリートの道路だ。右下には丸沼高原スキー場のレストハウスやゲレンデの中にキャンプ場が見える。急な坂を登り切ると左に急なゲレンデが現れるここを登ればショートカット出来るようだが残雪があり急傾斜で危険なので右の緩やかな林道を歩く。冬は初心者用のゲレンデのようだ。
白い小屋の分岐から下る林道も広くこれから登る沢スジが見えてきた。下ること10分で奥白根山の下におおひろゲレンデのリフト乗り場に出た。ここからはスキー場を後に右の大広河原への林道を下る。道には大きな石が転がっていて右に曲がる正面に発電所の導水管が見える。なだらかな道を下って行くと明るく広い大広河原に出た。
ササ原からは樹林帯の中残雪の急な登りとなった、テープも少なく山頂を目指して登る。無雪積より登りやすいが木の周辺はズボット落ちるので楽しみながら登った。振り返れば中禅寺湖や戦場ケ原が箱庭のように見えた。この景色は錫ケ岳に登って初めて目にすることが出来る。
■山行記録
登山口
10:10 南が開けたササ原
群馬百名山 片品村 錫ケ岳 (2388m)
6:58 大広リフト下
錫ケ岳は白根山からのルートでは長丁場で登る予定はなかったが、丸沼高原スキー場から仁加又沢を登り詰めるルートがあるのが分かりネットや地形図で調べ計画書を作成し登ってきたがほぼ予定通りで道に迷うこともなく歩くことが出来た。先人の登山者の山行記録は大変参考になりました。また同行の皆さんに感謝です。
15:25 登山口のゲートに着く
下ってきた沢筋を振り返る
奥の鞍部の稜線が登り詰めた尾根
今日初めて見た花、名前は?
滝があった
登山ルート図
大広リフト下→
← 大広河原
左の林道を進む
発電所のプレート
ササ原を登る
10:50 錫ケ岳山頂にて
手製の案内板
中央の四朗岳と右に燕巣山
12:45 尾根取付
コバイケイソウの群生地
14:15 大広河原
下ってきたコースを振り返る
ササ原から残雪の中30分程で念願の錫ケ岳山頂に着いた。登山口から4時間50分かかったが早いのか遅いのかよくわからないが、ネットで調べて作った計画書とほぼ同じだった。山頂からは中禅寺湖方面が見えるが林の中で北側は見えない。山頂の標識は手製のようで木に取り付けてあった。限られた登山通の人が登る辺境の山のようだ。
奥白根山頂をズームで見たが山頂に登山者が見えなかった。下り始めると単独行の方が登ってきた、今日初め出合あった登山者で聞けば丸沼高原スキー場の下から朝5時に出発し我々と同じ沢コースを登ってきたと言う。1時間以上スキー場を登ってきたのでしょう。山頂までのルートは我々の踏み跡を辿れば楽に登れるよと話し別れた。残雪の下りは早い山頂から10分でササ原に下った。
会津駒ケ岳
11:40 ササ原まで下る
三角点
沈砂池から砂防ダムは5か所あり1番目、2番目は右から、3番目、4番目、5番目は左から登ります。したがって沢の中を右に左に適当にルートを見つけ飛び石伝いに通過します。左と右にとテープを頼りに沢を徒渉しながら進む。徒渉の時アクシデント発生、足を乗せた石が動きバランスを崩し沢に尻もちをついてしまった。水が浅く30cm程度だったので尻が濡れた程度で済んだ。沢を渡る時は浮き石に注意しましょう。
赤い札が木に取付けてある
8:45 尾根取付
白い小屋のある分岐
林の中の林道を抜けるとショートカット出来るゲレンデの上部に出る。ゆるやかに登り蛍塚山を右に巻きながら歩くと、またスキー場のコースに出る。蛍塚山への登山口の道標が右側にあるがこの山に登る人がいるのだろうか?正面に奥白根山が見え緩やかなゲレンデを登ると、登山口から50分で白い小屋のある分岐に着いた。正面に奥白根山が見えるここは注意が必要で直進するとスキー場の上部に登ってしまうので、右のおおひろゲレンデへの林道を下って行く。
残雪の尾根を登り分岐から30分ほどでササ原の斜面に出た。登山道がササに埋まっているが分かりやすく踏み外すことはない。
登山口のゲートを抜けスキー場に出るとコンクリートの車道をリフトの鉄塔を右に見てスキー場を横切るように直進し横切るとすぐ右に下る。
【山行記録】
伊勢崎を4:00に出発し沼田ICから120号線を走り椎坂峠に出来た新トンネルを抜け丸沼高原スキー場の登山口に5:45に到着した。登山口は国道沿いのスキー場中間点にあるゲート手前に駐車した。
錫ケ岳は群馬百名山で栃木百名山でもある。場所は日光白根山の南西に位置する山で登山コースは一般的に菅沼から五色沼に登り白錫尾根を辿るコースで登られているが約13時間を要する奥深い山である。今回は同行の3名が以前白錫尾根コースから登り山頂から1時間ほど手前で日没を考え登頂を断念したので今回沢コースで再挑戦するのに同行して登ってきた。
朝スキー場を右に見て登った
ゲレンデまで下る
← 出合(右に進む)
← 丸沼発電所沈砂池
大広河原への林道を下る
尾根取付 →
↓
残雪を歩く
8:20 沢出合
7:07 大広河原
残雪の急登
男体山と中禅寺湖
奥白根山
ゴンドラの下まで下る
至仏山をズームで見る
至仏山方面
ササ原からも急降下で下り12:10分に錫の水場分岐まで下る。山頂から40分でした、ここからはこのルートで一番で注意が必要な急傾斜な尾根を下る。ザレ場はAさん、Oさんは樹林帯の中、私とTさんはザレ場の縁を木々に掴まり降りた。
水場からの下り
奥白根山頂
皇海山が見える
中禅寺湖
男体山
燧ケ岳
下りは展望を楽しみながら下る。残雪の会津駒ケ岳が美しい、四朗岳と燕巣山も見える。
13:50 発電所沈砂池
14:45 白い小屋
山頂はわずかだが平坦な広場があり三角点もある。山頂で40分ほど昼食をとり休憩し11:30分に下山を開始した。奥白根山がまじかに見える。以前冬に登ったのは雪渓の見える斜面だったようだ。
発電所沈砂池から1時間程で水場への尾根取付地点に着いた。右が水流のある本流で左が残雪がある沢で境界に石が積み上がって自然堤防のように区分されていた。
丸沼湖畔にある発電所への取水口のようです。沢の右に見える山肌のダケカンバと杉の緑と青空のコントラストが美しい。
登り始めてまもなく右が急斜面のザレ場がある、足場が緩く滑る、踏み外ずしたら50mほど滑落してしまう場所だ。木に掴まりながら慎重に通過した。同行者は安全にザレ場を避け左の樹林帯の中ヤブコキしながら登り声を掛け合い位置確認し合流した。さらにテープを頼りに登ると鉄管が沢に置いてあるだけの水場がありすぐ上が錫の水場分岐の広場で白根山からの縦走路に合流した。
尾根コースは左の樹林帯に入る
9:35 錫の水場分岐
四朗岳の奥に燧ケ岳が見える
沢を渡る
大広河原からは右に沢を見ながら左の林道を歩く、林道沿いにコバイケイソウが群生していた7月頃に咲くのだろうか。群馬でこれだけのコバイケソウが有るのを今まで見たことが無かった。林道は間もなく沢の氾濫で崩落したようで沢の中を歩きます。右や左に沢を渡りながら歩きます。雪解け水で結構水量がありました。
残された林道が現れ少し歩くと最初の砂防ダムが見えてきた。3つ目の砂防ダムの手前に丸沼発電所の取水口(沈砂池排砂門扉)と書かれたプレートがある。ここまで登山口から1時間40分でした。
スキー場を渡り右に進む
バイオレットコースの左のコースを登る
6:50 分岐は右下の林道を下る
6:00 ゲートの先を直進する
登山口のスキー場ゲート前
1.山 行 日 : 2014年6月2日(月)
2.山 域 : 奥日光 片品村
3.登 山 口 : 丸沼高原スキー場口
3.歩行 時間 : 8時間10分 所要時間:9時間25分
4.同 行 者 : 山仲間3名
5.コ ー ス : 仁加又沢ルート
← 白い小屋
【コースタイム】
(6:00)登山口 → (6:50)白い小屋 → (6:58)大広リフト下 → (7:07)大広河原(7:15) → (7:40)発電所沈砂池 →
(8:20)出合 → (8:45)尾根取付(8:50) → (9:35)錫の水場分岐(9:40) → (10:50)錫ケ岳(11:30) → (12:10)錫の水場分岐 →
(12:45)尾根取付(12:55) → (13:20)出合 → (13:50)発電所 → (14:15)大広河原(14:20) → (14:33)大広リフト下 →
(14:45)白い小屋 → 15:25)登山口 (コースタイムは体力、自然条件等で変わりますので参考としてください。)
登山道から見る錫ケ岳