奥日光    男体山     (2,484.4m)

日本百名山

 男体山は男神の大巳貴命を祭ることに由来すると伝えられている。奈良時代の勝道上人が初めて登頂したと伝えられ、二荒山神社の御神体山として崇拝されてきた。深田久弥は「頂上は細長く鎌の形に伸びていて、眼下何十丈の深さに爆裂火口が落ち込んでいたが、それは湖畔から眺めていただけでは想像出来ない男体山の荒々しい姿であった。」と述べている。男体山に登るには二荒山神社から登る標高差1,200m、登り:3時間30分の直登コースと裏側の志津峠から登る標高差700m、登り:2時間45分の裏コースがある。なかなか登る機会がなかったが、ようやく今回志津小屋登山口から登ることができた。

戦場ケ原から望む男体山

1.山 行 日 : 平成17年6月19日(日) 天候:晴れ
2.歩行 時間 : 4時間30分
3.同 行 者 : 21名
4.コースタイム

  7:40        10:00/11:00       13:10
志津小屋登山口 → 男体山山頂 →  志津小屋登山口


【記録】

 伊勢崎を5時に出発。大間々から122号で日光の清滝より120号で中禅寺湖畔から戦場ケ原の三本松茶屋で休憩し、光徳牧場入り口からは裏男体林道を走り登山口のある志津乗越に7:25分に到着した。この裏男体林道はカラマツとブナの新緑が素晴らしく神秘的な雰囲気でした。紅葉の時期も素晴らしい光景を見せてくれるでしょう


@ 志津小屋登山口  7:40

 登山口の駐車スペースは10台程度で我々が到着した時にはすでに満車で林道脇に駐車した。登山口は写真の右の林道を少し歩くと右側に標識があり、ササ道を10分ほど歩くと無人の避難小屋の志津小屋と二荒山神社志津宮がある。登山の安全を祈願して登りはじめた。
 登山道は赤土で所々ぬかんでいて滑りやすい。カラマツ、ダテカンバ、ブナなどの新緑が気持ち良い。砂防ガムの脇を抜けると本格的な登山道になる。途中左側大きく崩落した場所がある。
崩落した斜面に咲くシャクナゲ。
イワカガミがひっそりと咲いていた。花は意外と少ない感じでした。
 赤茶けた登山道は小さな砂礫が混じり滑りやすい。九合目を過ぎると登山道は平坦になり山頂の避難小屋が見えてくると、まもなく山頂に到着した。
A 男体山山頂  10:00/111:00

 二等三角点にハイタッチし到着を祝う。岩が積み上がった先に剣が立っている。山頂は噴火口の北側が崩落し、縁が馬蹄形になっていた。中禅寺湖から見上げる男体山からは想像できない山頂の光景は、やはり登って初めて実感できる自然の雄大さでした。
 山頂は立派な二荒山神社奥宮があり、二荒山大神像もある。修験の山伏が日光連山を駆け歩く荒行を行うという。信仰の山が今でも続いているのが良く分かる思いがした。あいにく山頂から中禅寺湖はガスの切れ間に僅か見えただけでしたが女峰山、太郎山、大真名子山など奥日光の山々は展望出来ました。

B 登山口  13:10

 火山特有の赤土の登山道を展望を楽しみながら下山。2時間10分で登山口に無事下山した。

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今回の温泉は日光のやしおの湯で疲れをとり同行者との山談義で親交を深め帰路に着いた。