飯豊本山(2,105m) 大日岳(2,128m)

  飯豊連峰は山形、福島、新潟の三県にまたがり磐梯朝日国立公園のほぼ中央に位置する膨大な山域でこの連峰の主峰は飯豊本山であるが最高峰は大日岳である。古くから信仰の対象となってきた、本山小屋の脇に飯豊神社があり飯豊本山はここから15分ほど。あいにくの雨で展望は期待出来なかったが、飯豊本山から大日岳への登山道はなだらかで花の百名山にふさわしく広々とした稜線には多くの花々が一面に咲いていた。

1.山 行 日 : 平成14年8月11日〜13日
2.天    候 : 曇り(ガス)〜雨〜晴れ
3.山    域 : 飯豊連峰
4.同 行 者 : クラブメンバー 8名
5.地    図 : 昭文社1/50,000  飯豊山
           地形図1/25000  大日山、飯豊山
7.片    道 : 370km(伊勢崎)

目洗清水付近からの飯豊本山

1日目(10日・11日) : 大日杉小屋登山口〜切合小屋

《コースタイム》  所要時間8時間25分   走行距離 : 370Km

6:20    7:40    9:40     10:25   11:30/12:40         13:35            14:45
大日杉 → 御田 → 滝切合 → 地蔵岳 → 目洗清水 → 御坪 → 川入り登山口分岐 → 切合小屋(泊まり)

【記録】


 当初川入り口から登る予定だったが、切合せ小屋までの歩行時間が1時間ほど短い大日杉コースから登る。伊勢崎を10日21:30分に出発、佐野IC〜福島飯坂ICまで高速を走り大日杉登山口に3:30分に到着し仮眠をとる。6:20分に出発、大日杉小屋の登山口から杉林を抜けるとすぐブナ林となる。急な登りとなりクサリのあるザンゲ坂に出る、岩に足場が刻まれていて登り易い、ここを登り切ると尾根道となりここからわずかで御田に着いた。杉の大木と小湿地がある。ここで小休止とした。

 ここからはブナ林の中急な登りが続く、風もなく汗が吹き出るここは我慢しながら登る。ブナ林を抜けると鍋越山への分岐がある
滝切合。滝切合からわずかな登りで地蔵岳だ、山頂はガスで隠れているが雄大な飯豊本山が初めて現われた。ここからは左側が時々開け川入りコースの稜線が見える。登山道は同じ風景が何度も繰り返す感じの変化のない尾根沿いの道で小さなアップダウンを繰り返す。はるか遠くの稜線上に切合小屋が見える、目洗清水の水場は10mほど下った沢にあり水を補給し喉を潤す、美味い水だ。ここから少し先の広場で正面に飯豊本山を見ながら昼食にした。

 この先も緩やかなアップダウンを繰り返す尾根道を進む。ダケカンバの美しい
御坪を後に御沢コースとの分岐を過ぎ種蒔山の中腹を横切るように進むと水の豊富な沢に出た。沢の周囲は草原になっていて、ウメバチソウ、ハクサンコザクラ、コバイケソウ、ニッコウキスゲなどが咲いていた。沢の水で喉を潤す、小休止に丁度良い場所だ。ここから少し登ると川入りコースとの分岐に出た。分岐からは広い砂礫地の稜線となりすぐ水場がある。この山は多くの水場があり水に不自由しない。

 ガスが湧き展望はない、晴れていれば大日岳の展望が素晴らしい場所なのに残念だ。水場から
切合小屋にはわずかで着いた。宿泊の手続きをして寝る場所を確保、15名ほどの先客が休んでいた。ここは管理人が常駐している避難小屋で素泊まりのみで寝袋、食糧は持参し自炊する。一休みして夕食の準備、今夜はカレーだ。皆でワイワイ言いながら作り食べるのも美味しい。それほど混雑せずゆったり 寝られそうだ。電気もなく暗くなったので食後は早々に就寝、外は相変わらず雨が降っていた。

稜線から飯豊本山を望む

お花畑

その2へ

NO1

山の記録に戻る