奥穂高岳  (3,190m)

日本百名山

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山行記録

穂高岳山荘から見る奥穂高岳

【2日目】  : 涸沢〜奥穂高岳〜涸沢岳〜穂高岳山荘     歩行時間 :4時間30分

【山行記録】 

昨夜の雨も上がり日が射してきた早朝の涸沢。さすがにテントを張る登山者は少ないようだ。
涸沢のテント場
@ 涸沢フュッテ  7:50  

 涸沢フュッテは大きい山小屋で涸沢を一望できるテラスも広い。今日の予定は北穂高岳から涸沢岳・奥穂高岳と登り穂高岳山荘で泊まる予定だったが昨日の雨とガスで岩場の通過が不安となり、また奥穂高岳で凍結のため滑落事故があったとの情報があり同行者と相談の上、ザイテングラートから直接穂高岳山荘を目指すルートに変更し2時間ほど送れて出発した。
涸沢フュッテのテラス
 涸沢フュッテの裏手からパノラマコースを辿る。雪渓を渡り緩やかに登ると涸沢小屋からの直登コースと出会う。振り返れば涸沢フュッテが小さく見え屏風の頭が良く見える。
ザイデングラート取り付き
雪渓の残る涸沢カールが美しい。
涸沢カール
登り始めて1時間30分ほどでザイデングラートに取り付くと展望台がある。ザイテングラートとは「やせた岩尾根」のこと
ザイデングラートの展望台
途中の小ピークの上部にクサリ場とハシゴがあるが慎重に登れば危険はない。
クサリ場
A 穂高岳山荘  10:40

 クサリ場のあるピークを越え、最後のピークを登り詰めるとようや穂高岳山荘に着いた。あいにくガスで展望はない。
穂高岳山荘
山荘で宿泊の手続きを済ませ昼食にする。今朝奥穂高岳へのハシゴが凍結していて墜落事故が遭ったとのこと。昼食後ガスは晴れないが11:20分に山頂を目指し空身で登る。少し登ると狭い白出コルに建つ穂高岳山荘が良く見える。
登り始めるとすぐ2段のハシゴがあるハシゴは短く問題なく登れた。
2段あるハシゴ
ハシゴを登るとすぐクサリ場があり基本の3点支持で登る。
クサリ場
B 奥穂高岳山頂 12:00

 クサリ場を通過すると緩やかな岩場の登山道となり山頂直下の表示板を左に回りこむと奥穂高岳の山頂に着いた。
山頂の祠
山頂部は今でも祠の周辺は氷で覆われていたが注意すれば登ることが出来た。山頂からの展望は出来なかったが日本で三番目の山頂に立てたことで大満足だ。
C 涸沢岳  13:25

 ガスが晴れそうもないので奥穂高岳を12:25分に下山する。下山途中で前穂高岳から縦走してきた単独行の若者が前穂高で滑落事故を見たと話していた。穂高は魅力ある山だが事故も多い山だ。安全には十分注意が必要である。35分で山荘に無事下山した。時間もあるので涸沢岳に登ることにした。山荘から25分で3110mの山頂に着いた。山頂にいると北穂高岳から縦走してきたというご夫婦がガスで下が見えないので不安感もなく登れたと話してくれた。晴れた時に登るのが良いのか判断は難しい。問題なのは登山者の技術・体力とその時のメンバーの状況を考えたコース選択を行い無事下山することを優先する山歩きでも良いのではないでしょうか山は逃げないのだから。
涸沢岳
涸沢岳から15分で山荘に戻った。簡単に登れる山なのでぜひ登ってほしい山です。山荘で夕食まで休んでいるとガスが晴れてきて常念岳が正面に見えた。
常念岳
山荘から涸沢岳側に少し登るとヘリポートがあり奥穂高岳が良く見えた。
奥穂高岳
11日に起きた岐阜県警の救助ヘリの墜落事故を視察するヘリコプターが次々と飛来してきた。
救助隊のヘリコプター
夕食後外に出ると雲海の中に沈む夕日を見ることが出来た。天気予報では明日は晴れるだろう。
穂高の夕日

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【コースタイム】

涸沢フュッテ(7:50) → (10:40)穂高岳山荘(11:20)  →  (12:00)奥穂高岳(12:25)  → 

 (13:00)穂高岳山荘  → (13:25)涸沢岳(13:30)  →  (13:45)穂高岳山荘