南八ヶ岳 編笠山 (2,523.7m)

 南八ヶ岳の最南端に編笠に似た山容で聳えている編笠山。北八ヶ岳の蓼科山と八ヶ岳連峰の南北に対峙する円錐形の山で山頂からは360°の素晴らしい展望が待っていた。

  1.山 行 日 : 平成15年11月2日(日)天候:晴れ
  2.地    図 : 昭文社 山と高原地図32 八ヶ岳・蓼科 1:50,000
  3.同 行 者 : 単独


 【コースタイム】:歩行時間 4時間50分

   8:00         8:50/9:00     9:35      11:00/12:00 
  観音平登山口 → 雲海展望台 → 押手川分岐 → 編笠山頂 →

  12:15/12:20   13:05/13:15   13:40/13:45     14:20
  青年小屋  → 押手川分岐 → 雲海展望台 → 観音平登山口 



記録】
 
ここの処、クラブ山行の簡単な山に出掛けていたのでトレーニングを兼ねて南八ヶ岳の編笠山に登ってきました。昨年赤岳に登り山頂から南の端に円錐形の穏かな山容の編笠山を見て、機会があれば登ろうと思っていた。3連休で天候も良さそうだ。朝4時に伊勢崎を出発まだ真っ暗のなか、藤岡ICから佐久ICまで上信道で行き、佐久から白樺湖を経由し茅野市から原村の17号を小淵沢まで走り八ヶ岳高原道路から登山口の観音平に7時45分に到着した。登山口の駐車場は満車で仕方なく手前の路肩に駐車。人気のある山なのか他県の車が多いい。


 
観音平登山口

@ 観音平〜雲海展望台
 

 天気は最高、身支度をして出発。登山コースの道標に従い、ゆるやかな斜面の登山道を歩く。紅葉はすでに終わり、カラマツやダケカンバの落ち葉を踏みしめ樹林帯の道を登る。わずかに残る山肌のカラマツが美しい。


富士山遠望

A 雲海展望台〜押手川分岐


 雲海展望台に出ると正面に富士山が見えた。山頂付近に雪がありいつ見ても雄大な姿だ。ここからは岩だらけの登山道になる。苔むしたシラビソ林、八ヶ岳特有の樹林帯で神秘的だ。カラマツの葉が風になびいて降ってくる、心地よい空気のなか11月というのに吹き出る汗を拭きながら歩く。寒いと思い防寒対策を考え冬のパンツを履いてきて大失敗だった。
  

苔むしたシラビソ林


B 押手川分岐〜山頂

 
 押手川分岐は山頂への直登コースと青年小屋への分岐がある。押手川とは案内板に、ここまで登って来て、岩を手で押したら水が湧き出し喉を潤したと書いてあった。鬱蒼としたシラビソ林何となく納得する雰囲気だ。ここからは樹林の中の大岩がゴロゴロとした登りにくい道だ。吹き出る汗をぬぐいながらゆっくり登るが、体力が落ちたのか、かなりキツイ!。  


赤岳、阿弥陀岳を望む


 少し登っては立ち止まりながら高度を稼ぐ。森林限界を越え、ハイマツ帯の岩だらけの道を登る。下山者がもうすぐ山頂ですよの声を掛けられると、ようやく露岩の多いい編笠山の山頂に着いた。山頂からの展望はまさに360°1級品の大パノラマが待っていた。真近に権現岳と奥に岩峰の赤岳、中岳、阿弥陀岳など八ヶ岳の山々。南に富士山、南アルプスの甲斐駒ケ岳、仙丈岳、北岳が見え、木曾駒ヶ岳、御嶽山、乗鞍岳、北アルプスの山々も見渡せ、諏訪湖も見える。昼食を摂りながら見飽きぬ山岳風景が堪能できた。


青年小屋より見上げる編笠山

C 山頂〜青年小屋


 心残りだが山頂を後に、下山は青年小屋に下る。シャクナゲの茂る岩が露出した急勾配の登山道を権現岳を正面に見ながら一気に下り、ペンキ印に従って巨岩を渡りながら降りると、青年小屋の建つ鞍部に着いた。
 

葉の落ちた林を歩く


D 青年小屋〜押手川分岐〜観音平


 青年小屋は権現岳、西岳、観音平への分岐点となっている。観音平へは編笠山の巻道で林間の登山道をゆるやかに下っていく。まもなく押手川分岐に着く。後は往路を雲海展望台から観音平に14時20分に戻った。
 
 快晴の天候に恵まれ、山頂からの展望も期待通りで最高の登山日よりとなった。しばらくきつい山に登っていなかったので山頂直下の急登はさすがに疲れた。しかし単独行の場合、休み休み歩いたつもりだが歩行時間はコースタイムよりも早く歩いてしまった。疲れるはずですね?    

 帰路は観光客で賑わう八ヶ岳高原道路を走り、清里から141号線で佐久市まで戻り、254号線で下仁田ICから藤岡IC間を上信道を走り帰宅した。

 往路は白樺湖から北八ヶ岳の蓼科山を望みながら編笠山まで半周し、復路は編笠山から南八ヶ岳の赤岳、横岳、硫黄岳と見ながら、八ヶ岳連峰を1周する長距離ドライブを楽しみながら山行が出来て大満足・・・の1日だった。

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