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山行記録

安達太良山 (1,699.6m)

 安達太良山という山名は高村光太郎の詩集「知恵子抄」で歌われ日本中に知られている。二本松市方面から見上げる安達太良山は緩やかな稜線を描くがその稜線に立つと西側に沼ノ平噴火口が姿を現し風景が一変する、磐梯山と続く活火山である。平成8年に沼ノ平で4人の登山者が火山ガスにより命を落とした事は記憶に新しい。しかし、万葉集に歌われるほど古くから地元の人に愛されている古里の山です。今回はクラブの山行として登って来ました。

日本百名山

登山道から見る安達太良山

1.山 行 日 : 平成18年9月24日(日) 天候 : 晴れ
2.山   域 : 磐梯朝日国立公園、福島県二本松市 
3.歩行時間 : 5時間30分
4.同 行 者 : 伊勢崎市ハイキング協会 23名

5.コースタイム 
       8:00      9:40/9:45     10:20    10:35  11:05/11:50
     奥岳登山口 → くろがね小屋 → 峰の辻 → 牛の背  → 鉄山 →

     12:10     12:25/12:40 13:35/13:50   14:50     
     牛の背  →  安達太良山 → 薬師岳 → 奥岳登山口  


【山行記録】

@ 奥岳登山口  8:00

 伊勢崎を4:00に出発。東北道佐野ICより二本松ICまで高速を走り7:45分に登山口に着いた。登山道はあだたら高原スキー場の脇から林道を歩く。
A 勢至平  9:00

 スキー場の上部から林道をショートカットする旧道を登り再び林道に出るとまもなく勢至平となる。旧道以外はなだらかな林道歩きと快晴の青空が気持ちよい。正面に鉄山と安達太良山が見えてくる。 
B くろがね小屋  9:40/9:45

 勢至平分岐を過ぎると金明水の水場があり喉を潤す。金明水から15分ほどでくろがね小屋に着いた。くろがね小屋は温泉のある山小屋で有名ですね。小屋の前には多くの登山者が休んでいた。


  くろがね小屋からは火山岩の露出した登山道になる。広いガレ場だが急な登りではなく、目印の赤ペンキもあり登りやすい。真っ赤に紅葉したツツジがあり秋を感じる。
C 峰の辻  10:20

  峰の辻は安達太良山と牛の背への分岐となる。安達太良山のなだらかな稜線上の乳首が真近に見える。面白い山ですね。
 左には矢筈森の岩壁が見える。しかし矢筈森とは変な名前ですね。森が付いているが岩の山です。山肌が色づき始めていました。
D 牛の背  10:35

 牛の背の稜線に出ると風景が一変する。噴火口の沼ノ平を見ると、里から見る女性的な安達太良山からは想像できない荒々しい活火山だ。沼ノ平の奥に裏磐梯の秋元湖と桧原湖が望めた。
E 鉄山  11:05/11:50

 牛の背から矢筈森を右に見てザレ場を一旦下り馬ノ背から鉄山へ登り返す。眼下にくろがね小屋が見え展望が素晴らしいコースだ。鉄山の山頂は360°の展望でした。磐梯山や吾妻山はガスの中だが目の前に展望でき猪苗代湖も見えた。ここで昼食とした。
F 安達太良山  12:25/12:40

 鉄山から牛ノ背に戻り安達太良山を目指す。なだらかな稜線歩きだ。牛ノ背の脇に3mほどのボタ山がありピークハントが楽しい。皆さん登っていました。牛ノ背から10分ほどで安達太良山に到着。標識が乳首の直下にある。記念写真を摂り山頂に登る。溶岩の突起したクサリ場を登ると祠のある山頂に出た。360°の展望で二本松市が望め、鉄山への登山道が美しい稜線を見せる。
  山頂での展望を楽しみ安達太良山を後に薬師岳に下山。途中で真っ赤に紅葉したツツジがありました。登山道は石畳の良く整備された道で、木道が敷かれた道となるとゴンドラの山頂駅に着く。この辺りになると観光客が登ってくる。
G 薬師岳展望台  13:35/13:50

 あだたらエキスプレスの山頂駅分岐の先が薬師岳の展望台で安達太良山が一望できる。
  展望台から、あだたら高原スキー場が眼下に見渡せる。ゴンドラに乗れば手軽に来られる場所です。
  ゴンドラに乗らず展望台を後に樹林帯の登山道を一気に高度を下げる。結構急な下りでした。スキー場の上部に出ると一面にススキが生えていた。途中からスキー場に入りのんびり下る。オヤマリンドウが群生していた。
H 奥岳登山口  14:50

 登山口のスキー場にコスモス畑があり丁度見頃でした。
  今日のコースはくろがね小屋までは緩やかな林道歩きで、小屋から1時間ほどで牛の背に出られ初心者には丁度良いコースでした。火山特有の荒涼とした山岳風景と緩やかな稜線歩きが楽しめ百名山にふさわしい山でした。